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「親指がグラブから外れたんだ…」エ軍新鋭“ミッキー”がホームラン強奪失敗の瞬間を詳しく回想!「ショウは滑稽な男でね」と大谷評も

THE DIGEST編集部

2023.05.23

飛ぶ鳥を落とす勢いのモニアック。リードオフマンとして奮迅の働きを披露している。(C)Getty Images

 あと一歩のところで世紀のスーパープレーを逃がした。

 現地5月21日、ロサンゼルス・エンジェルスは本拠地でミネソタ・ツインズと対戦し、4対2で競り勝った。大谷翔平は「3番・投手兼DH」で先発を飾り、6回を投げて2安打1失点4四死球の9奪三振。勝敗はつかなかったものの、圧巻の力投でスタジアムを熱狂させた。

 その試合の終盤で大仕事をやってのけたのが、「1番・左翼」で好調を維持するミッキー・モニアックだ。1対1で迎えた7回裏、無死二、三塁から右中間への二塁打タイムリーで2点を叩き出して勝ち越しに成功。抜群の勝負強さをみせた。

 さらに8回表、今度は守備でも見せ場を作った。ツインズの打者アレックス・キリーロフが放ったレフトへの大飛球に鋭く反応。柵越え必至の打球に必死に食らいつくと、客席に身体を投げ出すようにしてスーパーキャッチ! だが起き上がった瞬間にボールを落としてしまい、ホームラン強奪は幻と消えた。

 それでも、モニアックのガッツ溢れるプレーに本拠地のファンは拍手喝采の大興奮。試合後に地元放送局『Bally Sports West』のインタビューに応え、捕球前後になにが起こったのかを問われると、25歳の注目株は悔しそうにこう振り返った。

「あそこの柵が小さいのは分かっていたよ。それでもとにかく思い切り、目いっぱいに身体を伸ばしていった。で、実際にボールは掴んだんだ。でも衝撃を受けてグラブから親指が外れてしまった……。まるでスローモーションのように全部見えていたよ。なんとか落ちないように取り戻そうとしたんだけどダメだった。決まっていればビッグプレーだったけどね」

 フィル・ネビン監督もこの場面を回想し、「本人は捕ったんだと言って悔しそうにしていたよ(苦笑)。どうやら観客席にグラブが当たってしまって、親指が外れたようだ。惜しかった。捕っていれば長く記憶に残るプレーだっただけにね」とコメント。そのうえで「ミッキーは本当に素晴らしいプレーを見せているよ。もっともっと活躍してくれると思う」と期待を寄せた。
 
 ちなみにモニアックと言えば、現地18日のボルティモア・オリオールズ戦で大谷との愉快な絡みが話題を呼んだ。ダグアウトで大谷がモニアックに向かって両手で頭の上に耳を立てる"ミッキーマウス"のポーズを取り、モニアックが日本式のお辞儀で返したやり取りだ。

 モニアックはMLB公式チャンネル『MLB Network』に出演。ポーズのきっかけについて問われると「よく分からないんだ」と答え、「信じられないだろうけど、ショウはけっこう滑稽な男でね。ふざけるのが好きで、いつもダグアウトでは冗談ばかり言っているよ。本当に楽しいひとなんだ」と笑顔で語った。

 今季はここまで8試合に出場して、打率.417、2本塁打5打点2盗塁と奮迅の働きを示しているモニアック。頼れる1番打者としてレギュラーに定着できるか。さらなるハイパフォーマンスに注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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