MLB

SNSで傷心の過去も… 絶好調の大谷同僚“ミッキー”、米記者が新人時代の苦難を明かす「辛辣なコメントに重圧を感じていた」

THE DIGEST編集部

2023.05.23

絶好調の“ミッキー”モニアックが2試合連続でエンジェルスを勝利に導く活躍を見せた。(C) Getty Images

 大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンジェルスが連日、接戦をモノにして2連勝を飾った。チームは貯金を「3」としてア・リーグ西地区首位を走るテキサス・レンジャーズとの差を4ゲームとしている。

 チームの好調を支えているのが、今季メジャーに再昇格して絶好調のミッキー・モニアックだ。ベンチではチームメイトの大谷がホームランを打った際の"ミッキーマウス"セレブレーションのやりとりが話題になっているが、この"ミッキー"の爆発ぶりが凄い。

【動画】絶好調モニアックのRソックス戦決勝アーチ!
 現地21日のミネソタ・ツインズ戦では決勝の2点タイムリー、そして同22日のボストン・レッドソックス戦では決勝のソロアーチを放ち、チームの連勝に大きく貢献。昇格後の出場9試合で打率.429、3本塁打でOPS(出塁率+長打率)は1.341と驚異的な数字を叩き出している。

 当然この活躍にメディアの注目も集まっているが、そんななかで日頃エンジェルスの動向を追うサム・ブラム氏は米メディア『The Athletic』にモニアックの成長ぶりについて寄稿。新人時代の苦労についても綴られている。

 記事では、モニアックがフィラデルフィア・フィリーズ傘下球団での1シーズン目を終えた後に、ツイッターやインスタグラムをやめた過去があると言及。「ソーシャルメディアとそれに関する酷いコメントはアスリートのキャリアを没落させる可能性がある」と彼が言ったとし、そうした状況を起こしたくなかったというのだ。

 モニアックは2016年、ドラフト全体1位で球団の大きな期待を背負ったプロスペクト(有望株)としてフィリーズに加入。1年目の結果は打率こそ.280をマークしたが、本塁打は1本のみと必ずしも芳しくはなかった。記事ではそうした厳しい現実の中で、「結果に対する辛辣なコメントを見た彼は、期待をかけるファンからの重圧を感じるようになった」と綴っている。

 結局、フィリーズで陽の目を見ることがなかったモニアックは、22年にトレードでエンジェルスへ。今季は開幕時こそロースター入りは叶わなかったが、5月13日にメジャー昇格を果たすと、一気に打棒を爆発させている。

 同記事では、「好むと好まざるとにかかわらず、それら(批判)を聞くことがある。そして、彼はそれらを脇に追いやることができたと思う」というフィル・ネビン監督のコメントを紹介。モニアックの精神的な成長にも目を細める。

 リードオフマンとして今後も活躍が期待されるモニアック。プレーオフ進出を狙うエンジェルスにとって、欠かせない存在となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】大谷翔平が"ミッキーマウス"のポーズでモニアックとご挨拶

【画像】日々更新! 大谷翔平が2023シーズンでみせる喜怒哀楽の厳選ショット集!

【画像】世界が驚嘆する偉才・大谷翔平のキャリアを厳選ショットで一挙公開! 花巻東、日ハム、エンジェルスでの活躍を振り返る
NEXT
PAGE
【動画】絶好調モニアックのRソックス戦決勝アーチ!