獅子奮迅の活躍も、勝利には手が届かなかった。
現地時間6月3日、敵地でロサンゼルス・エンジェルスはヒューストン・アストロズと対戦。2試合連続「1番・指名打者」で先発出場した大谷翔平はこの日、打棒が5打数4安打2打点と大爆発した。自身2度目となるサイクル安打は逃したが、快音を連発して打率も.274と大きく上昇。だがチームは6対9の完敗を喫している。
アストロズ先発右腕クリスチャン・ハビアに対し、初回の第1打席は92.7マイル(約149キロ)の高め速球を中前へ弾き返し、2試合ぶりの安打をマーク。1死1塁だった3回の第2打席は、カウント1-1から93.5マイル(約150キロ)のストレートを右中間に弾き返し、これが同点となる適時三塁打となった。
第3打席は併殺打に倒れるも、7回にエンジェルスが1点を返した後の1死一、二塁で迎えた第4打席は、2番手ライン・スタネックと対峙。フルカウント後の外角スプリットを逆方向へ弾き返した打球は、左翼フェンスを直撃する適時二塁打となり2打点目。猛打賞を達成した。
ホームランが出ればサイクル達成となる9回の第5打席は、抑えのライアン・プレスリーが立ちはだかるが、2球目のフォーシームを見事に弾くと、二遊間を痛烈に突破する中前打。偉業には及ばなかったものの、今季2度目の4安打と手がつけられなかった。
エンジェルスの専属リポーターを務めるエリカ・ウェストン氏は試合後にツイッターで「ショウヘイ・オオタニはサイクルならず」と呟いた。そして「最後の打席で彼はシングルを放った。みんな思い出してほしい。昨夜マウンドにいた男は、今日4安打2打点を放ったのよ」と、前日に6イニング5失点を喫し、バットでもノーヒットに終わっていた二刀流スターの復調に賛辞を送っている。
一方で、投手陣は相変わらずの不安定さを露呈した。先発のパトリック・サンドバルは味方の守備の乱れもあり、4回途中8安打6失点でKO。バトンを継いだ5人のピッチャーもアストロズの強力打線を食い止められず、打線が点差を縮めてもすぐに得点を奪われる悪循環で計9点を献上した。
まさに典型的とも言える「なおエ」負けに、現地も頭を抱えているようだ。米ジャーナリストのテディ・ウィルソン氏はサイクル目前だった大谷を「彼はすごいことをした!」と褒め称えるも、続けて「...また、エンジェルスが負けた」と12安打を放ちながらも惨敗したチームを断じた。
日頃からエンジェルスを中心に野球情報を発信する地元メディア『247 Sports』のランス・ウェイン記者はSNSに「ショウヘイ・オオタニは確かに素晴らしい選手だ」と前置きしたうえで、「しかし、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)も野球界最高の選手であり、その差はわずかものでしかないかもしれない」と投稿した。
昨季、大谷と熾烈なア・リーグMVP争いを制し、同日のロサンゼルス・ドジャース戦で19号アーチを叩き込んだがジャッジ。本塁打ランキングで2位の大谷に4本差をつけてトップを独走する男とヤンキースは目下上り調子で、エンジェルスとのチーム状況の違いを嘆いた。
同一カード3連敗で、通算30勝30敗となり貯金が消滅したエンジェルス。9年ぶりのプレーオフ進出を狙うチームにとっては、まさに踏ん張りどころだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】大谷翔平の4安打をハイライトでチェック
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現地時間6月3日、敵地でロサンゼルス・エンジェルスはヒューストン・アストロズと対戦。2試合連続「1番・指名打者」で先発出場した大谷翔平はこの日、打棒が5打数4安打2打点と大爆発した。自身2度目となるサイクル安打は逃したが、快音を連発して打率も.274と大きく上昇。だがチームは6対9の完敗を喫している。
アストロズ先発右腕クリスチャン・ハビアに対し、初回の第1打席は92.7マイル(約149キロ)の高め速球を中前へ弾き返し、2試合ぶりの安打をマーク。1死1塁だった3回の第2打席は、カウント1-1から93.5マイル(約150キロ)のストレートを右中間に弾き返し、これが同点となる適時三塁打となった。
第3打席は併殺打に倒れるも、7回にエンジェルスが1点を返した後の1死一、二塁で迎えた第4打席は、2番手ライン・スタネックと対峙。フルカウント後の外角スプリットを逆方向へ弾き返した打球は、左翼フェンスを直撃する適時二塁打となり2打点目。猛打賞を達成した。
ホームランが出ればサイクル達成となる9回の第5打席は、抑えのライアン・プレスリーが立ちはだかるが、2球目のフォーシームを見事に弾くと、二遊間を痛烈に突破する中前打。偉業には及ばなかったものの、今季2度目の4安打と手がつけられなかった。
エンジェルスの専属リポーターを務めるエリカ・ウェストン氏は試合後にツイッターで「ショウヘイ・オオタニはサイクルならず」と呟いた。そして「最後の打席で彼はシングルを放った。みんな思い出してほしい。昨夜マウンドにいた男は、今日4安打2打点を放ったのよ」と、前日に6イニング5失点を喫し、バットでもノーヒットに終わっていた二刀流スターの復調に賛辞を送っている。
一方で、投手陣は相変わらずの不安定さを露呈した。先発のパトリック・サンドバルは味方の守備の乱れもあり、4回途中8安打6失点でKO。バトンを継いだ5人のピッチャーもアストロズの強力打線を食い止められず、打線が点差を縮めてもすぐに得点を奪われる悪循環で計9点を献上した。
まさに典型的とも言える「なおエ」負けに、現地も頭を抱えているようだ。米ジャーナリストのテディ・ウィルソン氏はサイクル目前だった大谷を「彼はすごいことをした!」と褒め称えるも、続けて「...また、エンジェルスが負けた」と12安打を放ちながらも惨敗したチームを断じた。
日頃からエンジェルスを中心に野球情報を発信する地元メディア『247 Sports』のランス・ウェイン記者はSNSに「ショウヘイ・オオタニは確かに素晴らしい選手だ」と前置きしたうえで、「しかし、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)も野球界最高の選手であり、その差はわずかものでしかないかもしれない」と投稿した。
昨季、大谷と熾烈なア・リーグMVP争いを制し、同日のロサンゼルス・ドジャース戦で19号アーチを叩き込んだがジャッジ。本塁打ランキングで2位の大谷に4本差をつけてトップを独走する男とヤンキースは目下上り調子で、エンジェルスとのチーム状況の違いを嘆いた。
同一カード3連敗で、通算30勝30敗となり貯金が消滅したエンジェルス。9年ぶりのプレーオフ進出を狙うチームにとっては、まさに踏ん張りどころだ。
構成●THE DIGEST編集部
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