3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、侍ジャパンを3大会ぶりの世界一に導いた栗山英樹前監督が6月4日、都内で映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」公開記念舞台挨拶に登壇した。
映画を直前に鑑賞したという栗山氏は冒頭「全部言いましょうか?」と冗談を交えながら、「僕も映画を見てやばかったです。こんなことを言ったなとか、いろんな思いがこみ上げてきた」と激戦を戦い抜いた選手たちとのシーンに感慨無量といった様子だった。
宮崎合宿から公式戦7試合すべてにカメラが密着。予告編では準決勝メキシコ戦に先発した佐々木朗希(ロッテ)が4回3失点で降板後、ベンチ裏で涙する姿など、至極の秘蔵映像が公開されている。「内部映像の強さ、なぜあんなに侍たちが頑張れたのかを知れると思う」と栗山氏も力説するほど、胸を打つカットが豊富だという。
同氏は就任時から『アメリカを倒して、世界一を奪還する』という強い信念でチーム作りに奔走した。昨年の三冠王・村上宗隆(ヤクルト)や沢村賞右腕の山本由伸(オリックス)をはじめ、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)などメジャー組も招集し、最強メンバーを実現させた。
メンバー選考について「一番難しいというか、答えがないもの」としたうえで、「結果的には勝ちましたが、僕の仕事はそれが一番大事な仕事だと思ったし、メジャーの選手の名前を聞かれて、みなさん誰を呼んでほしいのかを僕が一番感じていたし、その責任を自分も感じていました。あのメンバーで最終的にいけたのは一番ほっとしたのかもしれない」と苦悩を明かした。
栗山氏は5月末で任期満了に伴い、侍ジャパンの監督を退任した。「多くのみなさんに応援してくれたこと、思いが形になった。みなさんの思いに感謝しています。ぜひ、号泣して帰ってください」と集まったファンに感謝を述べ、挨拶を締めた。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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宮崎合宿から公式戦7試合すべてにカメラが密着。予告編では準決勝メキシコ戦に先発した佐々木朗希(ロッテ)が4回3失点で降板後、ベンチ裏で涙する姿など、至極の秘蔵映像が公開されている。「内部映像の強さ、なぜあんなに侍たちが頑張れたのかを知れると思う」と栗山氏も力説するほど、胸を打つカットが豊富だという。
同氏は就任時から『アメリカを倒して、世界一を奪還する』という強い信念でチーム作りに奔走した。昨年の三冠王・村上宗隆(ヤクルト)や沢村賞右腕の山本由伸(オリックス)をはじめ、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)などメジャー組も招集し、最強メンバーを実現させた。
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栗山氏は5月末で任期満了に伴い、侍ジャパンの監督を退任した。「多くのみなさんに応援してくれたこと、思いが形になった。みなさんの思いに感謝しています。ぜひ、号泣して帰ってください」と集まったファンに感謝を述べ、挨拶を締めた。
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