日本人スラッガーの一発が反撃の狼煙となった。

　ロサンゼルス・エンジェルスは現地６日、シカゴ・カブスと本拠地で３連戦の初戦を迎えた。「２番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平は第２打席に右翼スタンドに５試合ぶりとなる16号ソロホームランを叩き込んだ。

　４点ビハインドの４回、大谷は６球目のカットボールを弾き返すと、打球はライトへ高く舞い上がり、ぐんぐんと伸びる。ライトを守る鈴木誠也が必死にフェンス際でジャンプするが打球は看板に直撃してグラウンドに跳ね返った。一度は三塁打となったが、大谷は両手を広げてホームランをアピール。審判団が協議した結果、本塁打と認定された。
  　映像では確実にスタンドインした打球にエンジェルスの地元放送局『Bally Sports West』の実況は「ショウヘイ・オオタニがライトへすごい打球を飛ばした！」と興奮。続けて、「セイヤ・スズキが追いかけるが、ボールはフェンスに弾かれた。スズキがボールをとれない間に、ショウヘイは三塁まで到達するも止められた。もう少しでランニングホームランになるところだった」と伝えた。

　解説を務めたエンジェルスOBのマーク・グビザ氏は「間違いなくホームランだ」とスタンドインを確信するコメントを残した。のちに柵越えがコールされると、「やっぱりだ！しかし、なんてスイングだ」と大谷の今季16号に感嘆の声を漏らした。

　追撃の弾丸ライナーに、米老舗スポーツ誌『The Sporting News』も衝撃を受けた。同メディアはツイッターに「ショウヘイ・ホーマー！」とユニコーンの絵文字を添え、「火曜日の夜に、16本目のホームランを放った」とア・リーグ２位タイにつけた一発を称えた。

　同年代である鈴木の頭上を越える見事なアーチで勢い付いたエンジェルスは、５回に一挙５点を奪う猛攻でカブスを逆転。チームは７対４で２連勝を飾った。​​​​​

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平が鈴木誠也の頭上を越える16号ソロ！

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