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MLB

大谷翔平も「1年目とは思えない」と絶賛! 走攻守で際立つエンジェルス22歳新星に、現地メディアの注目度も急上昇

THE DIGEST編集部

2023.06.14

ショートの定位置を確保したネト。攻守両面で貢献度の高い選手だ。(C) Getty Images

ショートの定位置を確保したネト。攻守両面で貢献度の高い選手だ。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの勢いが止まらない。現地時間6月13日のテキサス・レンジャーズ戦で7対3で勝利し、同地区首位を相手に、連夜の逆転勝利を飾った。これで、チームは今月9勝目を記録、貯金を7にまで積み上げている。
 
「二刀流」として今季もハイパフォーマンスを続ける大谷翔平や、要所で貴重な一打を記録している主砲マイク・トラウトの二大スターがチームを牽引するなか、ここまで攻守で眩いまでに存在感を放っているのがルーキーのザック・ネトだ。4月にメジャー昇格を果たして以降、チームのショートストップを任されている。出場当初はバッティングでの非力さも感じられたものの、スタメン定着から2か月が過ぎた現在、ラインナップから欠くことのできないプレーヤーとして成長している。

 持ち味の一つでもある守備面では何度もチームを救ってきた。先月29日のシカゴ・ホワイトソックス戦では最終回、一打同点の場面で、ダイビングキャッチで打球を処理すると、三塁でのアウトが無理と見るや瞬時に身体を向き直して一塁へ送球、間一髪アウトでゲームセット。守備範囲の広さに加え、身体能力、冷静な判断力も兼ね備えていることを土壇場で証明してみせた。

 さらに、現地6月12日のレンジャーズ戦で2本のホームランを放つ大活躍でチームを勝利に導いた大谷翔平も、その試合でのネトを評し、「1年目とは思えないくらい素晴らしいプレーが多い。本当に素晴らしいプレーヤー」と絶賛するなど、存在感は増すばかりだ。

 ここまでの背番号9の活躍は、米スポーツメディア『FanNation』も現地6月13日の特集記事で扱っている。

 同メディアは「ロサンゼルス・エンジェルスは今年、2014年以来となるプレーオフ進出を目指している。マイク・トラウトと歴史に名を残すショウヘイ・オオタニが賞賛されるのは当然だが、新人ショートのザック・ネトもまた、今年のエンジェルスの成功に深く関わっている」と両スタープレーヤーとともに、ネトの貢献度を称えている。

 さらに「2022年のドラフト1位でメジャーリーグにデビューしたこの選手は、打率.257、5本塁打、20打点を記録している。この日曜のシアトル・マリナーズ戦では初のマルチホームランを記録した」と打撃も評しており、その上で「バットが印象的な一方で、彼は守備面でもインパクトを与えている」として、守備での好パフォーマンスにも賛辞を贈った。

 同メディアは「ネトの影響は確かにチームにとって広範囲にわたる」と指摘する通り、走攻守でチームの躍進を支えており、13日のレンジャーズ戦では6号本塁打、さらに3バントも決めている。上位進出も現実味を帯びてきたエンジェルスにとって、22歳の新星がそのカギを握っていることは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】ネトの94.3マイル送球は今季メジャー最速の内野手送球!

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