横浜DeNAのトレバー・バウアーが６月18日、自身のYouTubeチャンネルを更新した。９日に先発登板したオリックス戦を中心に、来日初完投勝利を飾った日本ハム戦までの練習風景を追った動画が話題となっている。

　動画のタイトルは『退場を命じられた…』。京セラドーム大阪で行なわれたオリックス戦で今季３勝目を挙げたバウアーは、その２日後の11日に私服姿でDeNAファンが応援するレフトスタンドで観戦していたことが一部報道で明らかとなり、現場は騒然となった。

　この日投稿された動画には、話題を呼んだスタンド観戦の裏側も公開された。自らチケット売り場を探して当日券を購入したバウアーは、球場スタッフに教えてもらいながら、なんとか着席すると、「MLBとNPBの大きな違いは応援団が試合中にずっと応援をしている」と日米の応援スタイルを解説。「トランペットやドラムが先導し、ベイスターズファンが全員で応援をします」とユーチューバーとしての顔を覗かせ、グラウンドで戦うチームメイトを応援した。

　また、球場グルメを堪能するなど、ご機嫌の様子だったバウアー。しかし、周りのファンに観戦がバレてしまい、現場は大混乱となってしまう。警備員や球団マネージャーと相談し、「僕は目立つから多くの人が集まってしまう。他のファンに迷惑になるので試合を見れなくなる」と残念そうに話し、「ベイスターズファンと一緒に旗を振りたかった。ファンとして試合を楽しみに見たかったんだけどね」と言うと、球場を去り帰路についた。
  　試合だけでなく、動画内には大阪の道頓堀を歩いて観光する様子や、中４日で次戦の試合に登板するまでのトレーニング風景、さらにはチームメイトとチェスをして気分転換する様子なども公開され、16時現在で50万回を超える視聴数を叩き出している。

　動画のコメント欄には「見ようと思えばVIP席で見られるはずなのに、自腹でチケット買って普通にスタンド観戦しようとするの好き」「好感度爆上がり」「ずっと日本にいてくれ！ バウアー！」など、野球に真摯に取り組む姿勢や日本の文化に積極的に溶け込むサイ・ヤング賞右腕の姿に好意的なコメントが寄せられた。なかには、「編集うますぎw」「観ててまったく飽きない（笑）」など、編集スキルの高さにも称賛の声が上がっている。

　バウアーは動画の最後に、14日の日本ハム戦で９回のマウンドに向かったとき、横浜スタジアムのファンから大声援を送られた時の心情を明かした。「僕の心拍数は上がってアドレナリンが出た。また強く投げられると思う」と力強いコメントを残している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】スタンド観戦で「退場を命じられた…」バウアー

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