MLB

大谷翔平の移籍期限までのトレード否定に米メディアで賛否両論!米老舗誌は独自見解「状況が変わる可能性はまだある」

THE DIGEST編集部

2023.06.22

今季の大谷は投打で異次元のスタッツを叩き出している。エ軍GMは夏のトレード期限前の放出をあらためて否定しているが、移籍の噂は絶えない。(C)Getty Images

 稀代の二刀流スターに囁かれる噂が絶えない。

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は現地6月20日、本拠地で行なわれたロサンゼルス・ドジャース戦に「2番・指名打者」でスタメン出場。6月絶好調の二刀流スターの前に過去3度のサイ・ヤング賞を受賞したクレイトン・カーショウが立ちはだかった。

 同日にはア・リーグ週間MVPに選出された大谷。しかし、メジャー屈指の左腕の前にバットは空を斬る場面が目立ち、この日はヒットが出ず4打数無安打。連続安打は15試合で止まり、チームも0対2で完封負けを喫した。

 この日はいい所なく球場を去った大谷だが、ここまで異次元といえる打撃スタッツを叩き出している。打率.295、24本塁打、58打点、OPS1.002。本塁打と打点は、メジャートップを快走。現地21日には今季7勝目を目指し、15度目の先発登板が予定されている。

 そんな米球界を沸かす二刀流スターは今季終了後にフリーエージェント(FA)となり、その去就について移籍先や契約金額に関する噂が連日飛び交っている。ドジャース戦の試合後にはエンジェルスのペリー・ミナシアンゼネラルマネージャー(GM)が、今年8月の移籍期限までに大谷をトレードに出す可能性について言及。「現在の順位やプレーを見れば明らかなことだ」と話し、放出に否定的な考えを示した。
 
 同GMの発言に対し、現地メディアもさまざまな反応を示した。地元紙『Los Angeles Times』は「エンジェルスがオオタニを引きとどめることを保証するものではなかったが、確かに現時点でチームが彼から離れることを想像するのは難しい。結局のところ、エンジェルスはプレーオフに進出する可能性があり、シーズン半ばのトレードでオオタニの価値に近いものを回収するのは難しいだろう」と持論を展開している。

 一方で、米老舗スポーツ誌『The Sporting News』は、二刀流スターのトレードについて、まだ予断は許さない見解を示している。同誌は「8月1日のトレード移籍期限までに、状況が変わる可能性はまだある」と指摘するも、「現状でオオタニは2023年のMLBシーズン中、またはそうでなくても、もっと長い期間エンジェルスのユニフォームに袖を通すことになるかもしれないが」と、来季以降もアナハイムに残留する可能性について記している。

 エンジェルスは昨シーズン、トレード期限に抑えや先発投手など複数の主力選手を放出したが、今季はここまで41勝34敗でア・リーグ西地区2位につけ、ワイルドカードでのプレーオフ出場圏内にいる。米球界を賑わすスーパースターの移籍先は、まだ話題が尽きない。

構成●THE DIGEST編集部

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