セ・リーグ首位攻防戦で、猛虎を３タテにした。

　６月25日、横浜DeNAは本拠地で阪神と対戦。２連勝中のチームはトレバー・バウアーが先発し、７回途中まで３失点の粘投で今季５勝目をマーク。これで貯金を「12」に積み上げ、前回リーグ優勝した1998年以来となった。

　阪神戦初登板となったバウアーは立ち上がりをゼロに抑えると、４回まで無失点の好投。味方が３点を奪い援護をもらったバウアーだったが５回、２死一、二塁で前川右京、大山悠輔に連続タイムリーを浴び、１点差に迫られる。

　だが、横浜は５回に首位打者の宮﨑敏郎がタイムリー二塁打を放ち、貴重な追加点を奪うと、６回には阪神２番手・石井大智を攻め立て２死一、三塁から主将・佐野恵太がこの日２本目の左適時打で５対２とリードを広げた。

　６回は三者凡退に抑えたバウアーだったが、７回に連打を許し無死二、三塁のピンチを招くと、内野ゴロの間に１点を奪われ２点差。バウアーは続く前川に四球を与えたところでマウンドを降りた。

　バウアーの後を受けたJ.B.ウェンデルケンは２死満塁としたが、最後はルーキー・森下翔太を見逃し三振に仕留め、見事な火消し。８、９回もリリーフ陣が得点を許さず、５対３でリードを守りきり、横浜スタジアムでの阪神戦13連勝を飾った。
  　お立ち台に立ったバウアーはまず、「ハッシュタグ（#）ヨコハマユーショー！」と日本語で叫び、ファンのハートを掴むと「（日本語は）チームメイトから教えてもらいました。この２日間、先発陣が素晴らしいピッチングをしていたので、それに続きたかった」と完投できなかったことを悔やんだが、「チームが勝てたので、とても良かった」と勝利を喜んだ。

　これで６月は４戦４勝と月間MVP受賞も確実なバウアーに、SNS上でも喝采が飛び交った。「神！神！神ヤング賞投手！！！」「バウアーさすがやな～粘り強い！伊藤光もナイスリード！」「暑い中バウアーさんナイスピッチング！」「QSエグすぎるぞ鬼バウアー」「今永、東、バウアーを投入してちゃんと勝てたの最高やな」など、投打がガッチリ嚙み合ったチームを称賛する声が多く寄せられた。

　４月の勢いが完全に戻ってきた三浦ベイスターズは、この勝利で５月12日以来44日ぶりに単独首位に浮上した。調子がうなぎ上りのサイ・ヤング賞投手とともに、DeNAがこのまま一気に突き進むのか。大いに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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