ロサンゼルス・エンジェルスが誇る両雄の活躍に賛辞が止まない。

　現地６月26日、エンジェルスは本拠地エンジェル・スタジアムでシカゴ・ホワイトソックスと対戦。大谷翔平は「３番・指名打者」でスタメン出場し、今季26号ホームランを含む３打数１安打１打点の活躍。チームは９回に相手の暴投でサヨナラ勝ちを収めた。

　初回、見逃し三振に倒れた大谷は１点を追う４回、相手右腕ディラン・シースが投じた５球目のスライダーを捉えると、打球は高く舞い上がり右中間スタンドに着弾。二刀流スターの特大な同点ソロホームランに球場は一気に沸いた。

　チームは先発のリード・デトマーズが７回までホワイトソックス打線をわずか２安打。失点は初回にルイス・ロベルトの被弾のみに抑える好投で、味方の反撃を待った。

　１対１の同点のまま迎えた９回。エンジェルスはトラウトと大谷が連続四球で出塁すると、すかさずダブルスチールを決行。これが成功して無死二、三塁とチャンスを広げる。４番のブランドン・デュルーリーは空振り三振に倒れたが、続くマイク・ムスタカスの打席で、相手４番手がなんとワイルドピッチ。キャッチャーが後逸する間に、トラウトがヘッドスライディングで生還。エンジェルスが見事なサヨナラ勝利を挙げ、背番号27を中心に歓喜の輪がはじけた。
  　この劇的な展開に現地メディアも熱狂。さまざまな喝采を送っている。

　エンジェルスの地元紙『Orange County Register』は７回１失点の粘投を見せたデトマーズと、９回に２度の猛烈なヘッドスライディングを披露したトラウトを称賛。「リード・デトマースが優勢に試合を作り、マイク・トラウトがいくつかの勇猛果敢なチャレンジでチャンスを引き寄せたとき、エンジェルスが決勝点を決めた」と伝えている。

　カリフォルニア州のラジオ局『ABC30』のリポーターを務めるスポーツキャスターのアレック・ノーラン氏はツイッターに「ショウヘイ・オオタニはア・リーグ最多の26本目の本塁打を放ち、最後は相手投手の暴投によって、マイク・トラウトがホームに還るというのは、今季のエンジェルスらしい勝利だ」と評し、両雄のパフォーマンスを称えた。

　貯金をふたたび「６」に戻したエンジェルス。明日はア・リーグ本塁打ランクで首位を独走する背番号17がマウンドに登板。今季16度目の二刀流で臨む。

構成●THE DIGEST編集部

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