現地６月27日、エンジェルスの大谷翔平は本拠地でのホワイトソックス戦に２番・投手兼ＤＨでスタメン出場。投げては７回途中２安打無失点10奪三振で今季７勝目、打っては27・28号ソロを含む３打数３安打１四球と、二刀流で圧巻のパフォーマンスを見せた。

　伝説の夜は初回の先制ソロから始まった。直前に本塁打王数２位のルイス・ロバートJr.を苦も無く三振に取ったかと思えば、真ん中の４シームをまるで打撃練習のような完璧な
当たりで捉えた。打球はぐんぐん伸びてライトスタンドへグサリと突き刺さり、まずは27号で自らを援護。月間12本目の量産で、兜パフォーマンスは水原一平通訳にゆずる余裕ぶりだった。
  　かと思えば、投げてもホワイトソックス打線をまったく寄せ付けない。スプリッターやスイーパーの変化球を巧みに使いつつ、ここぞという場面では100マイル近い４シームをバンバン投げ込む本格派然としたピッチングで、今季６度目の２ケタ奪三振となる10Ｋ。うちロバートJr.は３打数無安打２三振と完璧に抑え込み、格の違いを見せつけた。

　７回１死で何らかのアクシデントが生じたのか、今季初めてイニング途中で降板したものの、バッティングにはまったく影響はなかった。直後の第４打席、今度はアウトローのスプリッターをすくい上げた。一瞬外野フライに思えた当たりはぐんぐん伸びて、逆方向の左中間スタンドへドスン。自らの７勝目を手繰り寄せつつ、ロバートJr.には６本差までつけてしまった。

　エンジェルスはまさに大谷の独り舞台で４対２で勝利。アストロズに一瞬抜かれて地区３位に転落していたのだが、再び２位に。また、ヤンキースを抜いてワイルドカード３位に浮上した。

構成●SLUGGER編集部

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