専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

大谷と本塁打王を争うキューバ出身の若きスターにトレード説浮上!WBCにも出場した“ラ・パンテラ”はどこへ?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.06.28

今年のWBCにも出場したロバートJr.。20年にはゴールドグラブも獲得している。(C)Getty Images

今年のWBCにも出場したロバートJr.。20年にはゴールドグラブも獲得している。(C)Getty Images

 現在、ア・リーグ本塁打王レースの先頭をひた走る大谷翔平(エンジェルス)。ここに来て、ライバルとして浮上してきたのがルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)だ。6月11日以降の14試合で8本塁打を量産し、現在22ホーマー。4本差で大谷を追っている。
 そんなロバートJr.にトレードの噂が浮上している。ホワイトソックスは現在34勝46敗で地区4位。首位のツインズが40勝40敗と地区全体が低レベルなこともあって、プレーオフ争いから完全に脱落したわけではないが、得失点差は-61でリーグワースト4位。冷静に考えれば、今後も上位浮上の可能性はかなり低いと言わざるを得ない。

 そのため、エースのディラン・シースとともに、8月1日(現地)のトレード・デッドラインまでに放出されるとの憶測が出てきた。名物記者のジョン・ヘイマンは、シースとロバートJr.の放出は「驚きだが、考えられなくはない。ホワイトソックスはリセットするかもしれない」と指摘している。

 キューバ出身のロバートJr.はキューバ出身。2016年に亡命し、翌年5月に契約金2600万ドルでホワイトソックスに入団。メジャーデビュー前の20年1月には6年5000万ドルの大型契約を交わした。つまり、メジャーデビュー前に早くも7600万ドル、現在のレートにして約109億円もの大金を手にしたことになる。
 そして、ロバートJr.はその期待に見事に応えた。20年にデビューすると、いきなりゴールドグラブを獲得して新人王投票2位に入る活躍。パワー&スピードを備えた5ツールの才能から、ヒョウを意味する“ラ・パンテラ”というニックネームも定着した。過去2年は相次ぐ怪我に苦しんだが、「近い将来のMVP候補」として期待を集め、今年3月には亡命選手として初めてWBCキューバ代表に選ばれたことでも話題になった。

 今年8月で26歳と若く、リーズナブルな契約が25年まで残っているとあって、ひとたびトレード市場に出るとなれば、一気に今夏最大級の注目株となる。

 26日の試合では、ライバル大谷の目の前でホームランを放ったロバートJr.。大谷とのタイトル争いもさることながら、去就にも注目が集まりそうだ。

構成●SLUGGER編集部

 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号