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「球界最悪投手に完封された」ア軍のサヨナラ勝ちを呼び込んだ藤浪晋太郎の好投に敵メディアが嘆き!「フジのパフォーマンスは必要」と地元は大喝采!

THE DIGEST編集部

2023.07.02

藤浪は延長10回に登板。2三振を奪う好リリーフで今季4勝目をマークした。(C)Getty Images

 オークランド・アスレティックスの藤浪晋太郎が現地7月1日、本拠地でのシカゴ・ホワイトソックス戦で延長10回に登板。1回を無失点に抑えると、その裏にチームはサヨナラ勝ちを収めたため、今季4勝目を掴んだ。

 前日の同カードで3番手として起用され、1イニングをわずか5球で抑えていた藤浪は連日のリリーフ。6対6で迎えた終盤に、背番号11がマウンドに上がった。

 タイブレークによる無死二塁の局面で先頭打者と対峙した藤浪は、まずはフルカウントから99.7マイル(約160キロ)で空振り三振。続く打者も速球で押して、セカンドフライに打ち取る。その後ザック・レミラードに死球を与えて2死一、二塁のピンチを背負ったが、1番アンドリュー・ベニンテンディを最速100.1マイル(約161キロ)の速球で三振に仕留めると、グラブを叩いて渾身のガッツポーズが飛び出した。

 藤浪の好投でピンチを脱したアスレティックスは10回裏、2番JJ・ブレデイの打球を相手二塁手がエラー。それを見たランナーが一気にホームへ生還して劇的なサヨナラ勝ちを飾り、藤浪に白星が転がり込んだ。
 
 痛恨のミスで勝利を献上したホワイトソックスには、当然ながら非難が集中した。ホワイトソックスのあらゆる情報を発信する専門メディア『Soxon35th』のアナリスト、ノア・ファレン氏は「球界最悪の投手といえば誰だろうと思っていたら、シンタロウ・フジナミだった。彼は今季42.1イニングで自責点45。この数字は決してタイピングミスではない」と皮肉を交えながら、「彼はこの週末、2度の登板でホワイトソックスを完封している」とツイッターに綴り、連日の登板となった藤浪から1点も奪えなかった打線を嘆いた。

 一方で、アスレティックスの専門メディア『Uprooted』は2試合連続で好投が光った日本人右腕について、「フジナミは直近10試合の登板で防御率2.43、11奪三振だ!」と安定してきたピッチングに注目。ダントツの最下位に沈むブルペン陣のなかでも「突出した数字だ」と強調する。

 同球団の専門サイト『Athletics Nation』も同様にタイブレークの場面を振り返っており、「フジナミは延長10回に2つの三振を奪い、右腕の豪速球で二塁ランナーを見事に足止めした。今日のチームには、フジのパフォーマンスがどうしても必要だった」とピンチで得点を許さなかった藤浪を称えた。

 この日で防御率を9.57とした藤浪。チームは23勝62敗と低空飛行が続くが、日本人投手は与えられた場面で、必死にその腕を振るっている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】藤浪晋太郎が連投!勝利を導く快投で4勝目

【PHOTO】アスレチックスで奮闘する藤浪晋太郎を厳選ショットで紹介!

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