記録的な成績を残した6月のハイパフォーマンスが、さまざまな視点からの関心を引き寄せている。
ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、現地6月30日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で今季30号のホームランを放ち、目下ア・リーグ本塁打ランクのトップを独走している。
日本人初の3年連続30本の大台に乗せるなど、連日のようにパワフルな長打力を見せつけている大谷。加えて、球団の月間記録となる15本塁打を叩き出し、相性が良いとされてきた6月で大きく数字を伸ばしてみせた。
ハイレベルなプレーが繰り広げられるMLBにおいて、特にホームランはファンを魅了し、スタンドが熱気に包まれる瞬間であることは言うまでもない。ゆえに、二刀流スターは最も多くの歓喜を、この1か月の間で提供した唯一無二の存在だと断言できる。その事実は、米球界に刻まれた偉大な記録に迫るものだと、現地メディアは独自の観点で異才の活躍ぶりを論じた。
そのひとつが、シカゴ・カブスの専門サイト『Cubbies Crib』だ。普段はカブスのあらゆる情報を発信するメディアが、他球団の選手にフォーカスするのは異例中の異例だ。
同メディアは、「エンジェルスのショウヘイ・オオタニが、カブスの伝説的なプレーヤーであるサミー・ソーサの歴史的な6月を凌駕した」というトピックを配信。驚異的なパフォーマンスでファンを魅了したエンジェルスの背番号17と、カブスのレジェンドを特集した。
現地7月1日の記事では、1990年代から2000年代にかけて本塁打王に輝くなど、メジャー屈指のスラッガーとして名を馳せたソーサの記録と、大谷のここまでの前半戦スタッツを比較。そのなかで強調しているのが、ソーサが66本のアーチをマークし、世界中を興奮の渦に巻き込んだ1998年シーズンの成績だ。現在もメジャー記録となる月間20本塁打をソーサがキープしていることと、オールスター前までに33本塁打をマークした事実が紹介されている。
その一方で、「オオタニがソーサの数字に肉薄している」とも指摘。というのも、先述した通り大谷は6月だけで15本塁打を放ち、計30本は当時のソーサには及ばないが、OPS(出塁率+長打率)だけは上回っているのだ。同メディアは、大谷の二刀流での実績を強調し、「彼は中5日で投手として登板し、5試合に打者として先発している。なのに、これだけの成績を残した」と、あらためて6月の猛打は途方もないスタッツだと感服する。
また、トピック内では「ソーサが見せたあの6月の歴史的パフォーマンスでさえ、オオタニが今やっていることに比べれば、微々たるものだ。ソーサもショウヘイ・オオタニに完敗だ」といった記述もあり、現代のスーパースターの偉業を称えている。
大谷は現地1日のダイヤモンドバックス戦ではノーヒットに終わったものの、11日に行なわれるオールスター・ゲーム(Tモバイル・パーク)まで、あと6試合を残している。初の本塁打王のタイトル獲得には、いかに前半のうちにホームラン数を伸ばせるかが大きなカギを握る。MLBの歴史に名を残した英雄たちとの比較は、まだ終わりそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、現地6月30日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で今季30号のホームランを放ち、目下ア・リーグ本塁打ランクのトップを独走している。
日本人初の3年連続30本の大台に乗せるなど、連日のようにパワフルな長打力を見せつけている大谷。加えて、球団の月間記録となる15本塁打を叩き出し、相性が良いとされてきた6月で大きく数字を伸ばしてみせた。
ハイレベルなプレーが繰り広げられるMLBにおいて、特にホームランはファンを魅了し、スタンドが熱気に包まれる瞬間であることは言うまでもない。ゆえに、二刀流スターは最も多くの歓喜を、この1か月の間で提供した唯一無二の存在だと断言できる。その事実は、米球界に刻まれた偉大な記録に迫るものだと、現地メディアは独自の観点で異才の活躍ぶりを論じた。
そのひとつが、シカゴ・カブスの専門サイト『Cubbies Crib』だ。普段はカブスのあらゆる情報を発信するメディアが、他球団の選手にフォーカスするのは異例中の異例だ。
同メディアは、「エンジェルスのショウヘイ・オオタニが、カブスの伝説的なプレーヤーであるサミー・ソーサの歴史的な6月を凌駕した」というトピックを配信。驚異的なパフォーマンスでファンを魅了したエンジェルスの背番号17と、カブスのレジェンドを特集した。
現地7月1日の記事では、1990年代から2000年代にかけて本塁打王に輝くなど、メジャー屈指のスラッガーとして名を馳せたソーサの記録と、大谷のここまでの前半戦スタッツを比較。そのなかで強調しているのが、ソーサが66本のアーチをマークし、世界中を興奮の渦に巻き込んだ1998年シーズンの成績だ。現在もメジャー記録となる月間20本塁打をソーサがキープしていることと、オールスター前までに33本塁打をマークした事実が紹介されている。
その一方で、「オオタニがソーサの数字に肉薄している」とも指摘。というのも、先述した通り大谷は6月だけで15本塁打を放ち、計30本は当時のソーサには及ばないが、OPS(出塁率+長打率)だけは上回っているのだ。同メディアは、大谷の二刀流での実績を強調し、「彼は中5日で投手として登板し、5試合に打者として先発している。なのに、これだけの成績を残した」と、あらためて6月の猛打は途方もないスタッツだと感服する。
また、トピック内では「ソーサが見せたあの6月の歴史的パフォーマンスでさえ、オオタニが今やっていることに比べれば、微々たるものだ。ソーサもショウヘイ・オオタニに完敗だ」といった記述もあり、現代のスーパースターの偉業を称えている。
大谷は現地1日のダイヤモンドバックス戦ではノーヒットに終わったものの、11日に行なわれるオールスター・ゲーム(Tモバイル・パーク)まで、あと6試合を残している。初の本塁打王のタイトル獲得には、いかに前半のうちにホームラン数を伸ばせるかが大きなカギを握る。MLBの歴史に名を残した英雄たちとの比較は、まだ終わりそうにない。
構成●THE DIGEST編集部
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