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「困難はまだまだ続く」と指揮官が指摘… 吉田正尚がいまだ直面する「悩み」にMLB公式サイトが言及「マイナーリーグで慣れる機会がなかった」

THE DIGEST編集部

2023.07.05

死球を受け途中退場となった吉田。回復状況が気になるところ。(C) Getty Images

 ボストン・レッドソックスの吉田正尚は現地時間7月1日のトロント・ブルージェイズ戦で右足に死球を受け、翌2日のゲームを欠場した。164キロの速球が直撃しての途中交代となり、これまで大きな怪我も無くシーズンを過ごしてきただけに今後の出場への影響など、回復状況などの経過が気になるところだ。
 

 開幕から、好不調がありながらもここまで、レギュラーとして結果を残し続けている吉田。オールスター選出の可能性も囁かれたことなども、そのパフォーマンスが称えられている証でもある。メジャー1年目、さまざまな困難を克服しながら試合出場を続けているが、吉田は現在も日本との環境の違いに直面しているという。現地メディアが、グラウンド外のエピソードを紹介している。

 メジャー公式サイト『MLB.com』では7月3日、吉田がレッドソックス移籍から現在まで時差ボケに悩まされていることを伝えるトピックを配信。その中では「おそらくこの問題に取り組んでいるのは彼だけではないが、西海岸から中部時間まで飛び回り、そしてボストンに戻るという複雑な出来事は、通常は語られない」として、吉田が経験してきた時差について説明している。

 さらに「ほとんどのチームメイトとは異なり、ヨシダにはマイナーリーグでの多忙な移動スケジュールに慣れる機会がなかった。レッドソックスに入団する前、29歳は日本プロ野球での7年間のキャリアで輝かしい成績を収めた。同リーグでは全チームが同じタイムゾーンでプレーし、球場間の最大飛行時間は約3時間半である」と日本との違いを指摘。

 その上で、5月以降は時差へも対応、「自分にとって効果的なルーティンを見つけた」として、その効果がプレーにも結果として表れ始めたと振り返っている。

 その上で、レッドソックスのアレックス・コーラ監督も「これは彼にとって挑戦」と述べたとしており、その他にも「まだまだ困難(時差ボケ)は続く」とも見通しているという。

 また、トピックではブルージェイズ戦で死球を受けた後、吉田がレントゲン検査を受け重傷ではなかったことも記されており「オールスターブレイク前には戦列に復帰するだろう」と同メディアは復帰時期について見解を示した。

 同記事では他にも「北米を旅することは、ヨシダにとって目を見張るような経験だった。今の課題は、適切なタイミングで目を閉じることだ」と綴られるなど、その過酷さが強調されている。吉田のMLB1年目、ルーキーシーズンはようやく折り返しを迎えたばかりだが、多くの苦難を乗り越えながらも、そのバットで世界中の野球ファンを沸かせ続けている。

構成●THE DIGEST編集部
【画像】レッドソックスで躍動する吉田正尚を厳選ショットで紹介

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