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「オオタニはオールスターで投げない」精彩欠く大谷翔平に米動揺。相次ぐ主力野手の離脱に嘆き止まらず!「本当に呪われているのかも」

THE DIGEST編集部

2023.07.05

大谷(中央)は右手マメの影響で6回で途中降板。トレーナーや水原通訳(右)と一緒にベンチに引き揚げた。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が現地7月4日、敵地でのサンディエゴ・パドレス戦に「3番・投手兼指名打者」の二刀流で先発出場。6回に2者連続本塁打を浴びるなど5失点し、今季4敗目を喫した。

 前回登板で割れた右手中指の爪の状態が心配されたが、背番号17は初回を三者凡退に抑え、元気な姿をマウンド上でアピールした。

 ところが、4回に2点タイムリーで先制を許すと、味方が1点を返した後の6回に連続被弾し3失点。首をかしげた大谷は、次打者に投じた1球目が大きく外れると、右手を気にして、ベンチにも視線を向けた。すると、たまらずトレーナーがマウンドに駆け寄り、フィル・ネビン監督は緊急降板を告げた。

 エンジェルスの地元放送局『Bally Sports West』で専門リポーターを務めるエリカ・ウェストン氏はツイッターで「ショウヘイ・オオタニは、前回の試合で影響を受けたのと同じ指の問題だったと語った。完全には治っておらず、試合が進むにつれて悪化していった」と途中降板した理由を説明。加えて、「(バットの方では)打ち続けるのは大丈夫だと思うが、今のところオールスターゲームに登板する予定はない」と続報を伝えた。

 大谷は現地11日に開催されるオールスター(シアトル)で、ファン投票により指名打者での先発出場が確定。さらに選手間投票でも投手として選ばれ、3年連続二刀流で選出。メジャーの超一流選手だけが許される晴れ舞台でのマウンドに上がるのか、注目が集まっていたが、マメの影響で登板見送りが決定的になった。
 
 投手・大谷のオールスター登板なしに米記者は即反応。『MLB.com』で執筆するレッド・ボリンジャー記者はオールスター・ゲームにリアル二刀流が登板する可能性が低いことをツイッターに投稿すると、右手の爪について「完治はしていない」と次回登板に向け、不安要素を挙げた。

 地元紙『Orange County Register』のエンジェルス番記者ジェフ・フレッチャー氏は「オオタニは、オールスターブレイク前までの打撃について『次の3試合で様子を見る』と語った。エンジェルスでの次の先発まで9、10日間で『治ればいい』と語っているが、はたして」と爪の回復次第では、先発ローテ変更の可能性を示唆している。

 盟友のマイク・トラウトが前日の試合で左有鉤骨骨折のため、10日間の負傷者リスト(IL)入り。悪夢は続き、主砲のアンソニー・レンドーンが、この試合で自打球を脚に当てて途中交代。ダグアウトの階段を降りるにも助けが必要だった。相次ぐ主力野手の故障続出にフレッチャー氏も「本当にこのチームは呪われているのかもしれない」と嘆きが止まらない。

 9年ぶりのプレーオフ進出を目指すチームに、暗雲がますます広がっている。

構成●THE DIGEST編集部

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