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「花火だ!」藤浪晋太郎が160キロ超え連発!! 圧巻の三者連続三振に地元喝采!米記者も“覚醒”に期待「何かコツ掴んだのか?見違える姿だ」

THE DIGEST編集部

2023.07.05

藤浪は好リリーフで、その裏チームが逆転勝利を挙げ、今季5勝目を挙げた。(C)Getty Images

 日本人右腕のポテンシャルが、覚醒の気配を漂わせている。

 藤浪晋太郎(オークランド・アスレティックス)が、敵地で行なわれたデトロイト・タイガース戦に3番手で登板。1イニングを無安打、無失点の完璧な内容で好リリーフした。すると、直後にチームが勝ち越しに成功。藤浪はチームトップの5勝目を挙げた。

 0対0の緊迫した9回に、背番号11がマウンドに上がった。先頭打者を99.7マイル(約160.4キロ)のフォーシームで空振り三振に斬って取ると、続く打者にはメジャー自己最速102マイル(約164.1キロ)で連続三振。7番ミゲル・カブレラには、3球すべて160キロ超えの豪速球で空振り。圧巻の三者連続三振という離れ業を披露した。

 12球のうち11球が強気の直球で、最後のカブレラに投じた1球がズバっとキャッチャーミットに収まると、藤浪はガッツポーズ。現役メジャーリーガー唯一の打撃三冠王を力でねじ伏せたピッチングに、現地メディアも思わず唸る。

 球団公式ツイッターは、160キロ超えを連発した藤浪の動画をツイッターで共有すると、文面に「まるで花火みたいだが、あれはそうじゃない。フジの速球がグラブに当たっただけだ!」と火花が散るかのような豪速球に喝采を送った。
 
 米ポッドキャスト『GSMC Baseball』のアナリストで、『Sport Relay』でアスレティックスの記事を中心に執筆しているドリュー・ラッツ氏は「シンタロウ・フジナミは何かコツを掴んだのだろうか?ここ1か月で見違えた姿だ」と感嘆を漏らす。続けて、「フジは10試合の登板で11.1イニングを投げて、防御率2.38、11安打、11奪三振、6四球、OBA(安打を許した割合).268だ」と直近のスタッツを記し、安定感ある投球を称えている。

 チームはタイブレークの延長10回に決勝点を挙げ、この1点を4番手のトレバー・メイが守り切り、藤浪に白星がついた。剛腕はこれで5勝7敗、防御率9.35と中継ぎ転換後は上昇気流に乗っている。

 メジャー開幕後は苦難の連続だったが、短いイニングでも腕を振り続け、首脳陣からの信頼も少しずつ取り戻してきた藤浪。ここから、さらなる逆襲に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】「まるで花火だ!」藤浪晋太郎が160キロを連発!!

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