1月以来の更新となったドラフト候補ランキングだが、上位3人は前回と同じ結果となった。大学生の投手に有力候補が揃うと言われているが、それでも最大の目玉はやはり佐々木麟太郎(花巻東)というのは現時点でも変わりはない。
【表】2023ドラフト候補ランキング1~50位一覧(7月10日時点)
センバツ出場を逃し、5月の沖縄での招待試合で背中を痛めて春の県大会でも序盤は欠場するなど少し静かな最終学年のスタートとなったが、6月の愛知での招待試合では4試合で4本塁打を放ち改めてその長打力を見せつけた。しかもその4本すべてが場外弾というところに佐々木の凄さが表れている。基本的にファーストという選手であるため指名打者のあるパ・リーグの方が指名しやすいことは確かだが、それでも長打力は規格外なだけに1位指名を検討する球団は多くなるだろう。
迷ったのが2位の細野晴希(東洋大)と3位の常広羽也斗(青山学院大)の順序だ。残した実績の“格”では大学選手権でチームを優勝に導き、MVPも受賞した常広の方が上で、細野についてはコントロールを不安視する声も多い。それでも1月に続いて細野を上にしたのはボール自体の力と、サウスポーという希少価値を考慮したからだ。また制球についてもフォームに大きな欠点があるわけではなく、走者を出しても失点はしっかり防いでいる点は評価できる。 もちろん常広も現時点の力だけではなく、将来性の高さも大きな魅力で、目玉としての地位は確立した印象を受ける。総合的な評価は甲乙つけがたく、豊作と言われる大学生投手でもこの2人がトップであることは間違いない。
上位の中で前回から順位を上げたのが4位の度会隆輝(ENEOS)だ。昨年は都市対抗で4本塁打と圧倒的な成績を残しながら、秋の日本選手権では不発に終わったことを不安視する声もあったが、今年はJABA大会でも見事な成績を残し、さらにスケールアップした印象を受ける。なかなかいない野手の即戦力候補なだけに、評価は当然高くなるだろう。
高校生の投手で評価を上げてきたのが東松快征(享栄)と木村優人(霞ヶ浦)の2人だ。東松は昨年の時点ですでに最速152キロをマークするなどスピードには定評があったが、この春はコントロールも大きく成長したところを見せている。同じ高校生サウスポーでは前田悠伍(大阪桐蔭)が世代ナンバーワンの評価を得ているが、夏の結果次第では同等の評価となることも十分に考えられるだろう。
【表】2023ドラフト候補ランキング1~50位一覧(7月10日時点)
センバツ出場を逃し、5月の沖縄での招待試合で背中を痛めて春の県大会でも序盤は欠場するなど少し静かな最終学年のスタートとなったが、6月の愛知での招待試合では4試合で4本塁打を放ち改めてその長打力を見せつけた。しかもその4本すべてが場外弾というところに佐々木の凄さが表れている。基本的にファーストという選手であるため指名打者のあるパ・リーグの方が指名しやすいことは確かだが、それでも長打力は規格外なだけに1位指名を検討する球団は多くなるだろう。
迷ったのが2位の細野晴希(東洋大)と3位の常広羽也斗(青山学院大)の順序だ。残した実績の“格”では大学選手権でチームを優勝に導き、MVPも受賞した常広の方が上で、細野についてはコントロールを不安視する声も多い。それでも1月に続いて細野を上にしたのはボール自体の力と、サウスポーという希少価値を考慮したからだ。また制球についてもフォームに大きな欠点があるわけではなく、走者を出しても失点はしっかり防いでいる点は評価できる。 もちろん常広も現時点の力だけではなく、将来性の高さも大きな魅力で、目玉としての地位は確立した印象を受ける。総合的な評価は甲乙つけがたく、豊作と言われる大学生投手でもこの2人がトップであることは間違いない。
上位の中で前回から順位を上げたのが4位の度会隆輝(ENEOS)だ。昨年は都市対抗で4本塁打と圧倒的な成績を残しながら、秋の日本選手権では不発に終わったことを不安視する声もあったが、今年はJABA大会でも見事な成績を残し、さらにスケールアップした印象を受ける。なかなかいない野手の即戦力候補なだけに、評価は当然高くなるだろう。
高校生の投手で評価を上げてきたのが東松快征(享栄)と木村優人(霞ヶ浦)の2人だ。東松は昨年の時点ですでに最速152キロをマークするなどスピードには定評があったが、この春はコントロールも大きく成長したところを見せている。同じ高校生サウスポーでは前田悠伍(大阪桐蔭)が世代ナンバーワンの評価を得ているが、夏の結果次第では同等の評価となることも十分に考えられるだろう。
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