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「シアトルへ来い!」MLB球宴で大谷翔平に送られた大合唱に地元記者が大胆予想!「マリナーズが今オフ獲得に乗り出すだろう」

THE DIGEST編集部

2023.07.12

ア・リーグの「2番・指名打者」で先発出場した大谷。打席に入る前には地元ファンから大合唱を浴びた。(C)Getty Images

ア・リーグの「2番・指名打者」で先発出場した大谷。打席に入る前には地元ファンから大合唱を浴びた。(C)Getty Images

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が現地7月11日、シアトル・マリナーズの本拠地T-モバイルパークで開催されたオールスターにアメリカン・リーグの「2番・指名打者」で先発出場。第1打席は空振り三振、第2打席は四球を選び、6回の第3打席には代打を送られて3度目の球宴を終えた。

 3年連続で夢の舞台に立った二刀流スターは、初回1死走者なしの場面で登場。今季11勝を挙げるザック・ギャレン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)と対峙する前、シアトルのファンから「Come to Seattle!(シアトルに来てくれ)」の大合唱を浴びた。異様な雰囲気のなか、打席に立った大谷はフルカウントから内角低めのナックルカーブに手を出した。

 この光景を見た地元のマリナーズ番記者ダニエル・クレイマー氏は「球場に集まった満員の観衆は、ショウヘイ・オオタニが打席に立つとどよめき始め、その声は『Fox Sports』(オールスターの中継局)の放送以上に大歓声で響き渡った」と驚きを隠しきれなかった。同氏によると、この大シアトルコールは大谷が6球で空振り三振を喫するまで、10回近く繰り返された。また、大谷が四球で出塁した4回の第2打席でも、シアトルのファンは大合唱を繰り返したという。「観客が『シアトルへ来い!』と咆哮した瞬間は、非現実的であると同時にごく自然に発生した」と現場の状況を振り返っている。
 
 今オフにフリーエージェント(FA)となる大谷には、その去就にエージェントらが日夜熱視線を注いでおり、当然マリナーズも二刀流スターの獲得に興味を示す候補球団である。クレイマー氏は「オオタニの将来、そして去就を巡る憶測は2023年の野球界最大のストーリーラインのひとつとなっている」と指摘したうえで、オールスター前日会見で大谷が興味深いコメントを残していると強調する。

 大谷は過去、オフシーズンにシアトルで合計4か月くらいを過ごしたことを会見で明かすと、「とても素敵な街だと感じた。本当に気に入ってます」と述べた。クレイマー氏は、それを踏まえたうえで「すべての兆候は、マリナーズがこのオフシーズンにオオタニの獲得に乗り出すことを示している」と断言する。

 続けて、「マリナーズファンは、MLBのビッグイベントで強力な売り込みを行なった。球団は球界最高の選手であるオオタニがシーズン終了後にFAになるまで、正式入団を打診することはできないが、エンジェルスの二刀流スーパースターをファンが大胆に誘うことを妨げるルールはどこにもない」と綴り、マリナーズがファンの後押しを受け、今オフに大谷争奪戦へ乗り出す可能性があると予想した。

 大谷は初回のシアトルコールについて、「あんなことは経験したことがないけど、確かに聞こえた」と振り返り、「自分の打席と試合に集中しようと思っていました。ここに来るたびに、ファンは情熱的で試合に夢中になっている」と好意的に受けとめている。

 過去、マリナーズには佐々木主浩(2000~03年)、イチロー(2001~12年、18~19年)、長谷川滋利(2001年~05年)、城島健司(2006年~09年)、岩隈久志(2012年~17年)など、多くの日本人選手が在籍してきた。はたして来季、大谷はマリナーズのユニフォームに袖を通す可能性があるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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