特異な二刀流スターの存在に守備中の相手も賛辞を惜しまない。

　現地７月11日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、シアトル・マリナーズの本拠地T-モバイルパークで開催された「MLBオールスターゲーム2023」に３年連続３度目の出場。アメリカン・リーグ代表の「２番・指名打者」として先発すると、１打数無安打１四球で６回に代打が送られ、自身初の球宴初本塁打は、次回以降に持ち越しとなった。

　初回１死走者なしの第１打席では、相手先発ザック・ギャレン（アリゾナ・ダイヤモンドバックス）に空振り三振を奪われ、４回先頭の第２打席は、元同僚の右腕アレックス・カッブ（サンフランシスコ・ジャイアンツ）から四球を選んだ大谷。場内は、どちらの打席も「Come to Seatle（シアトルに来て）」の大合唱が起こる異例の熱狂ぶりだった。

　この現象に反応を示しているのが、ナショナル・リーグ代表の「２番・一塁」として先発出場し、守備につきながら米放送局『FOX Sports』の中継内でマイクを装着していたフレディ・フリーマン（ロサンゼルス・ドジャース）。「（観客と同じく）チャントを送りたいか？」と問われると、「全30球団がショウヘイの入団を望むはずだ」と返している。
  　さらに、「こんなの見たことがない」と驚いた様子を見せたドジャースの強打者は、今季も勢いが止まらない大谷の二刀流パフォーマンスについて、「彼は最高の打者であり、同時に最高の投手でもある」とあらためて強調。その後も、「言葉にするのも難しい」と続け、「彼はさらに良くなっているみたいで本当に怖い」などと賛辞のコメントを並べていた。

　なお、試合はナ・リーグが３対２で勝利。2013年から続いていた連敗を「９」でストップした。

構成●THE DIGEST編集部

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