二刀流戦士に"疑惑のボール判定"だ。

　現地７月14日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が、本拠地ヒューストン・アストロズとの後半戦初戦に「２番・投手兼DH」で先発出場し、６回途中５失点で今季５敗目を喫した。５対７で惜敗したチームは、現地３日のサンティエゴ・パドレス戦からオールスター・ブレイクを挟み、今季ワーストの６連敗を喫している。

　問題のシーンは、２点リードの４回無死一塁という場面だ。４番ホゼ・アブレイユをカウント２-２と追い込み、６球目に内角高めにスイーパーを投じた大谷だが、決まっているように見えたこの一球は、厳しいボール判定。打席のアブレイユすら一瞬、ベンチへ戻ろうとしていた不可解ジャッジに対し、ストライクを確信していた大谷は、思わず肩を落とした。

【動画】インコース高めに決まったはずが...。肩を落とす大谷の姿

　その後、フルカウントから四球を許した大谷は、同回に２失点。米メディア『The Athletic』のアストロズ番、チャンドラー・ローマ記者は自身のツイッターを更新すると、「アブレイユは６球目の後、ダグアウトに戻ろうとしていた」と反応し、「ロン・クルパ球審がボールと判定。オオタニはその後、彼を歩かせた」と試合の状況を伝えている。
  　また、同メディアのエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者が、実際の映像とともに「アブレイユは、三振だと思ったに違いない。彼は結局、四球を選んだ」と呟くと、MLB公式サイトのエンジェルス担当、レット・ボリンジャー記者も、「アブレイユを見逃し三振に仕留めたように見えた」と不満をツイッター上に書き込んでいる。

　なおこの日、打っては初回の第１打席、５回の第３打席にレフト前ヒットを放ち、５打数２安打と活躍した大谷。これで今季27度目のマルチ安打を記録している。

構成●THE DIGEST編集部

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