終盤に勝利を引き寄せた大谷翔平のパフォーマンスに絶賛の声が集まっている。

　ロサンゼルス・エンジェルスは現地７月15日、本拠地エンジェル・スタジアムでヒューストン・アストロズと対戦。延長10回の末、13対12でサヨナラ勝ちを収めた。大谷は５打数１安打１打点、第５打席には２試合ぶりの第33号ソロを放った。
  　３点ビハインド、敗色濃厚となって迎えた９回裏の攻撃。先頭打者の大谷の一発がエンジェルスに火をつけた。アストロズ守護神のライアン・プレスリーと対峙した大谷は３球目の変化球を強振。センター方向へ高々と舞い上がった打球はぐんぐん飛距離を伸ばし、スタンドイン。打球速度103.5マイル（約166.6キロ）、打球角度32度、そして飛距離404フィート（約123.1メートル）の豪快弾だった。

　この一発に触発されたエンジェルスは、続くテイラー・ウォードからヒット４本を集め、一気に同点とする。そして無死二塁から始まるタイブレークの延長戦では、アストロズの攻撃を守護神カルロス・エステベスが０点に抑えると、エンジェルスは１死から大谷が申告敬遠で出塁し、一、二塁とチャンスを拡大。続くウォードが二ゴロで無得点に終わるかと思われたが、相手遊撃手の一塁悪送球で二塁ランナーが生還し、エ軍がサヨナラ勝ちを収めた。

　土壇場で３点差を追いつき、サヨナラで接戦をモノにするという驚愕の戦いぶりに、エンジェルス・ファンは狂喜乱舞。「なんて試合だ！」「エンジェルスはまだ諦めていない！」「大谷の33号から始まった」「今季のエンゼルス漫画みたい」などと歓喜のコメントが上がった。

　大谷に対しては、反撃の狼煙を上げた一発にも称賛の声が数多く上がったが、サヨナラの場面において二塁への走塁が悪送球を誘ったとみるファンも多く、「オオタニサン、密かにナイススライディング」「なにか起きるかもっていう諦めない隠れた貢献度200％サヨナラスライディング」「凄い試合だった…送球エラーを誘ったのは大谷さんのスライディングだよね」「ショウヘイのスライディングは良かった」という声が上がっている。

　大谷の活躍で連敗を６で止めたエンジェルス。この勢いで連勝し、借金返上といきたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部
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