日本人プレーヤーを巡って、さまざまな思惑が伝えられている。

　メジャーリーグはオールスターブレイクも明け、後半戦がスタート。各チームの試合数もスケジュールの半分以上を消化しており、ここからはいよいよポストシーズンへの戦い、さらに個人タイトル争いなども激しさを増していく。また、８月１日のトレード期限も近づいており、大物選手の移籍などが見られるのもこのタイミングだ。

　今季終了後、FAとなる見込みであるロサンゼルス・エンジェルス、大谷翔平の去就についても日増しに賑やかになってきている。エンジェルスが現在もプレーオフ進出を争う位置に踏みとどまっているものの、今夏でのトレードの噂も途絶えることはない。
  　トレード、FAと、いずれにせよ今季限りでエンジェルスを去るとの声も聞かれている「二刀流スター」には、メジャー各球団が高い関心を寄せていることは明らかだ。その中で、現地メディアでは、大谷を獲得できなかった場合、他の日本人選手へ狙いを定めるという、名門球団による具体的な計画なども報じられている。

　ニューヨーク・メッツ専門サイト『Rising Apple』は現地時間７月15日、「ショウヘイ・オオタニが西海岸のチームと契約した場合のメッツのプランB」と銘打ったトピックを配信。その中では、オリックス・バファローズの山本由伸の名前も獲得候補であるとの見込みが伝えられている。

　トピックでは「オオタニの獲得合戦の真っ只中にいることは確かだ」としながらも、エンジェルス残留、また兼ねてより大谷が希望していたとされる西海岸球団入りとなる可能性にも言及。

　その上で「もしオオタニを逃した場合、その穴を埋めるために他の手段を検討しなければならないだろう」と指摘。フィラデルフィア・フィリーズのアーロン・ノラ、ロサンゼルス・ドジャースのフリオ・ウリナスといった投手を獲得候補として挙げるとともに、山本の名前も並べ「最も興味をそそる」と評している。

　また同メディアは「もうすぐ25歳になるヤマモトは、パ・リーグMVP、日本野球リーグ・サイ・ヤング（沢村賞）、投手三冠王を連続受賞している。もしメッツがオオタニを逃した場合、日本で最も高く評価されている選手の一人の獲得を目指すかもしれない」と続け、今オフ、ポスティングでの米球界移籍が囁かれる右腕に関心を示している。

　７月15日には安定した投球を披露し、今季９勝目を挙げている山本。すでにメジャー関係者からの視察も行なわれてきたこともあり、今後、シーズン後半戦でもさらに日米のメディアでその名前が躍ることとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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