２日連続のミラクルとは行かなかった。前夜の“借り”をものの見事に返された格好だ。

　現地７月16日、ロサンゼルス・エンジェルスは本拠地でヒューストン・アストロズと対戦。一時は７対３と４点をリードしたホームチームだったが、リリーフ陣が踏ん張れずに８回と９回に５失点を喫して７対９とひっくり返されてしまう。あと１アウトで勝利というところで、右腕バリアが２本塁打を浴びたのが痛恨だった。

　そして９回裏、１死ランナーなしでボックスに立ったのが大谷翔平だ。クローザー登板したメートンの初球、90マイル（約145キロ）の直球をインパクトし、センターのフェンスを越える34号ソロを叩き込む。まるで前日の33号の再現を見ているかのような弾道で、２試合連続で大逆転劇の口火になるかと期待がかかった。

　しかしチームは２死一、二塁まで粘るも、サイスが放ったヒット性の当たりをレフトのタッカーがファインプレーで捕球して万事休す。エンジェルスは８対９で敗れ去った。46勝48敗で、ふたたびア・リーグ西地区の４位に転落している。

　ショッキングな逆転負けに地元メディアや番記者たちも落胆の色が隠せない。

　米メディア『The Athletic』でエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者は「オオタニの34号で期待が膨らんだが…。チームは７対３のリードをすっかり台無しにした」と断じ、「勝たなければならない試合で、酷く心が張り裂けそうな敗北を喫したのだ」と悲痛な想いを綴った。
  　米スポーツベッティングサイト『DraftKings』に寄稿するジャレッド・カラビス記者は「目まぐるしいゲームでオオタニの爆弾が炸裂した」と興奮気味にツイートするも、１点及ばずの敗戦に「ショウヘイ・オオタニは明日の朝にでもトレードを要求すべきだ」と推奨。またしても投壊したエンジェルスの戦いぶりに呆れモードだ。

　カラビス記者の呟きに対して、さまざまな球団のファンからは「ドジャースタジアムで待っているよ」「いよいよカウントダウンだな」「ボストンがベスト」「ヤンキーになってくれ！」など、勧誘や希望のコメントが続々と寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部

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