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もし7月中にエ軍崩壊なら… 米専門誌が挙げた大谷翔平とトレード可能な条件とは?「ヤンキースは若い才能を持っていない」

THE DIGEST編集部

2023.07.21

その去就が注目を集めている大谷。果たしてデッドラインまでに動きはあるのか?(C) Getty Images

その去就が注目を集めている大谷。果たしてデッドラインまでに動きはあるのか?(C) Getty Images

 今オフにフリーエージェントを迎える大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の去就が、トレード移籍期限の8月2日を目前に控え、注目されている。

 エンジェルスは現在49勝48敗でア・リーグ西地区の3位につけている。勝利を追求したいと願う大谷にとって、エンジェルスにプレーオフ進出の見込みがなければ、今夏のトレードは濃厚という見方は強い。7月に入り6連敗を喫するなど不安定な戦いぶりも見せたエンジェルスだが、直近のニューヨーク・ヤンキース戦で3連勝し借金を返上。なんとか、ワイルドカード枠の争いに踏みとどまっている

 こうした状況で、「おそらく、大谷翔平はトレードされないだろう」というのは、アメリカ老舗野球専門誌『Baseball America』だ。同公式サイトでは、ヤンキースをスウィープ(同一カード全勝)し、今後6試合を勝率5割以下のピッツバーグ・パイレーツとデトロイト・タイガースとの3連戦とするエンジェルスは「なんとかなる期間を迎えている」として楽観視している。ただし、大谷が“トレード移籍”となるのは、8月1日のトレード期限までの残り11試合でエンジェルスが完全に崩れた場合だとしている。
 
 同誌は「万が一、そのような崩壊が起こった場合」と仮定して、「野球界で最も危険な打者であり、ローテーションの最前線のエース」でもある大谷をトレードで獲得するには、トップ100以内のプロスペクト(有望株)2名を含む数名のプロスペクトたちが必要になるとしている。そして、「実際にその価格に見合った若手メジャーリーガーとトッププロスペクトの組み合わせを持っているのは選ばれた少数のチームだけ」として、ロサンゼルス・ドジャース、ボルティモア・オリオールズ、テキサス・レンジャーズ、フィラデルフィア・フィリーズ、シンシナティ・レッズの5球団を挙げている。

 資金力があり、FAでの獲得候補球団に挙げられているニューヨーク・ヤンキースに関しては「他チームが大谷獲得に提供できるほどの若い才能を持っていない」として「レンタルでのトレードの予定はない」という。その他、可能性がある球団として、タンパベイ・レイズ、サンディエゴ・パドレス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの4球団を挙げた。

 果たして、デッドラインまでにエンジェルスがいかなる戦いぶりを見せるのか。そして大谷の去就の行方やいかに?

構成●THE DIGEST編集部
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