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エンジェルス、電撃トレードでノーヒッター右腕と剛球リリーバーを獲得!「大谷残留決定」報道直後に弱点の投手陣を補強<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.07.27

エンジェルス加入が決まったジオリト(左)とロペス(右)。課題の投手陣強化につながるだろうか。(C)Getty Images

 大谷翔平を放出しないことを決断したエンジェルスが、さっそく動いた。2014年以来9年ぶりのプレーオフ進出へ向け、ホワイトソックスからルーカス・ジオリト、レイナルド・ロペスと2人の右腕を獲得したのだ。

 ジオリトは今季ここまで21試合に先発して6勝6敗、防御率3.79。短縮シーズンとなった20年を除くと4年連続して2ケタ勝利を挙げ、20年8月25日のパイレーツ戦ではノーヒッターを達成している。昨季は不振だったが、今季は決め球スライダーの切れ味が戻り、まずまずの投球を続けている。

 今季終了後にFAとあって、早い時期からトレード候補に挙げられ、またロサンゼルス出身ということからドジャースが興味を示しているとの報道もあった。

 一方のロペスは100マイルに届く剛速球とスライダーが武器で、先発からリリーフに転向した昨季は61試合に登板して防御率2.76とブレイク。今季は3・4月こそ防御率8.76と大乱調だったが、5月以降は29登板で2.43と復調。6月27日から8試合連続無失点中で、エンジェルスではマット・ムーアとともにセットアップとして期待される。
 ちなみにジオリトとロペスは、若手時代の16年に一緒にナショナルズからホワイトソックスに移った仲。7年後、またも同じトレードでチームを移ることになった。

 エンジェルスは今回のトレードで、捕手のエドガー・クエロと先発左腕のカイ・ブッシュという2人のマイナーリーガーを放出。特にクエロは球団傘下ではかなり評価の高かった選手だけに、プレーオフ進出への意気込みが伝わってくる。

 現在、ワイルドカード3位まで4ゲーム差のエンジェルス。8月は上位球団との対戦が続く"死の日程"が待っている。今回のトレードで打ち止めとせず、トレード・デッドラインまでの残り1週間足らずでさらなる戦力補強に動きたい。

構成●SLUGGER編集部



 
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