３月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で日本代表の３度目の優勝に大きく貢献し、日本のファンにその名を知らしめたラーズ・ヌートバー。MLBのレギュラーシーズンでもセントルイス・カージナルスの一員として、攻守にアグレッシブなプレーを披露している。

　６月に腰を痛めたことで一時負傷者リスト入りも経験したが、レギュラーとして存在感を示しており、今月22日のシカゴ・カブス戦では1950年以降では球団初となる先頭打者初球ホームランの「偉業」も成し遂げ、大きな話題となった。

　現地時間７月25日には、日米で高い人気を誇っているヌートバーについて、カージナルス専門メディア『Redbird Rants』が特集記事を配信。８月１日のトレード期限が近づき、さまざまな噂が飛び交っていることに触れ、ヌートバーを「アンタッチャブル（放出してはいけない）な存在」と訴えている。
  　ヌートバーを「攻守両面で活躍できる選手」と高く評価している同メディアは、OPSの高さや、守備範囲の広さなどプレーの質を賞賛。その上で「オンフィールドでのパフォーマンスは、トレード後に連れてくる可能性のある選手よりもはるかに価値がある」との見込みを示している。

　また人気面や人柄にも言及しており、WBC出場で「国際的スターダムにのし上がった」と綴っているほか、現在もSNSのフォロワーが増え続けていることや、チームのムードメーカーとしての役割を果たしていることも紹介しつつ、「彼のように明るく幅広い人気を誇る選手をキープする経済的なメリットは想像に難くない」と記している。

　カージナルスのラインナップでは、リードオフマンの他、直近の試合では４番に座り快音を響かせている。魅力あふれる25歳の「サムライ」は、これからもプレーと人気の両面で注目を集めそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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