「野球は数字のスポーツ」と言われるように、今季も選手の凄みが詰まったスタッツが多く記録された。オープナーの導入などもあり、規定投球回到達者が史上最少の6人だったパ・リーグの投手・守備部門で、どのような選手が優れた数字を残しただろうか。(※率系部門は先発で100投球回以上20人、救援で40投球回以上33人を対象)
■被OPS(被出塁率+被長打率)
【先発】
1.山本由伸(オリックス) .547
2.有原航平(日本ハム) .560
3.高橋礼(ソフトバンク) .607
【救援】
1.松井裕樹(楽天) .487
2.増田達至(西武) .522
3.益田直也(ロッテ) .538
防御率1点台(1.95)の偉業と先発でリーグベストの被OPSが示すように、山本はマウンドで支配的であり続けた。被長打率.290も最も低く、強力西武打線に対しては6月28日にプロ初完封を記録し、24.1回を投げて本塁打を浴びず自責点1と圧巻の内容だった。最多勝(15勝)を獲得した有原は、ともに先発でリーグベストの被出塁率.253とWHIP0.92を記録するなど走者を許さず。益田と最多セーブに輝いた松井は、左打者に被本塁打ゼロだった。
■被打率
【先発】
1.有原航平(日本ハム) .191
2.山本由伸(オリックス) .200
3.千賀滉大(ソフトバンク) .205
【救援】
1.松井裕樹(楽天) .165
2.モイネロ(ソフトバンク) .178
3.益田直也(ロッテ) .180
有原は昨季、打ち込まれた右打者対策に新球ツーシームを習得。すると、前年の被打率.297が1割以上も改善された。もっとも今季は左右の打者ともに被打率1割台で、安定感のある投球につなげて一皮むけた感。松井も曲がりの小さなカットボールに近いスライダーを取り入れ、対左右打者とも2割未満に抑えている。最高勝率(.765)のタイトルを獲得した山岡泰輔(オリックス)はリーグ平均以下だったが、同最多の154安打を打たれた。
■奪三振率(奪三振×9÷投球回)
【先発】
1.千賀滉大(ソフトバンク) 11.33
2.種市篤暉(ロッテ) 10.41
3.有原航平(日本ハム) 8.82
【救援】
1.松井裕樹(楽天) 13.82
2.モイネロ(ソフトバンク) 13.04
3.石川直也(日本ハム) 12.42
開幕戦の初球に自己最速161kmを投じた千賀は、4月に自己最長の4試合連続2ケタ奪三振をマーク。26先発で奪った三振が投球回を下回ったのは3試合だけで、1998年の石井一久(ヤクルト)が樹立した歴代最高の奪三振率11.05を塗り替えた。赤丸急上昇中の種市は救援として開幕したが、4月下旬に先発へまわり日本人最長の23回連続奪三振を記録。松井は68登板中37試合で複数の三振を奪い、救援ながら107奪三振はリーグ8位だった。
■与四球率(奪三振×9÷投球回)
【先発】
1.ニール(西武) 1.35
2.美馬学(楽天) 1.50
3.大竹耕太郎(ソフトバンク) 1.70
【救援】
1.宮西尚生(日本ハム) 1.14
2.増田達至(西武) 1.29
3.海田智行(オリックス) 2.02
ニールは17先発して無四球の試合は6戦6勝。3四球以上を与えたのは1試合だけで、美馬(25先発)と大竹(17先発)も2試合のみだった。宮西はわずか6つしか四球を出していない。与四球率ワーストは先発が今井達也(4.79)で救援はマーティン(6.05)と、ともに投手陣のやり繰りに苦労した西武から。ちなみに千賀の75四球と髙橋光成(西武)の14死球がそれぞれの最多。辛島航(楽天)と金子弌大(日本ハム)は死球ゼロだった。
■被本塁打率(被本塁打×9÷投球回)
【先発】
1.山本由伸(オリックス) 0.50
2.高橋礼(ソフトバンク) 0.63
3.石川歩(ロッテ) 0.68
【救援】
1.玉井大翔(日本ハム) 0.15
2.ブセニッツ(楽天) 0.176
3.海田智行(オリックス) 0.183
山本は被本塁打を8本に抑えて1点台の防御率につなげた。唯一、複数のアーチを浴びたのは6月18日の巨人戦で、3番・丸佳浩と4番・岡本和真に柵越えを打たれている。アンダースローの高橋(10本)とシンカーが武器の石川(9本)も被弾を少なく抑えてベスト3入り。玉井は勢いのあるフォームから巧みにボールを動かし、ブセニッツと海田はカットボールを武器に長打を防いだ。最多の本塁打を浴びたのは石橋良太(楽天)で20本。
■被OPS(被出塁率+被長打率)
【先発】
1.山本由伸(オリックス) .547
2.有原航平(日本ハム) .560
3.高橋礼(ソフトバンク) .607
【救援】
1.松井裕樹(楽天) .487
2.増田達至(西武) .522
3.益田直也(ロッテ) .538
防御率1点台(1.95)の偉業と先発でリーグベストの被OPSが示すように、山本はマウンドで支配的であり続けた。被長打率.290も最も低く、強力西武打線に対しては6月28日にプロ初完封を記録し、24.1回を投げて本塁打を浴びず自責点1と圧巻の内容だった。最多勝(15勝)を獲得した有原は、ともに先発でリーグベストの被出塁率.253とWHIP0.92を記録するなど走者を許さず。益田と最多セーブに輝いた松井は、左打者に被本塁打ゼロだった。
■被打率
【先発】
1.有原航平(日本ハム) .191
2.山本由伸(オリックス) .200
3.千賀滉大(ソフトバンク) .205
【救援】
1.松井裕樹(楽天) .165
2.モイネロ(ソフトバンク) .178
3.益田直也(ロッテ) .180
有原は昨季、打ち込まれた右打者対策に新球ツーシームを習得。すると、前年の被打率.297が1割以上も改善された。もっとも今季は左右の打者ともに被打率1割台で、安定感のある投球につなげて一皮むけた感。松井も曲がりの小さなカットボールに近いスライダーを取り入れ、対左右打者とも2割未満に抑えている。最高勝率(.765)のタイトルを獲得した山岡泰輔(オリックス)はリーグ平均以下だったが、同最多の154安打を打たれた。
■奪三振率(奪三振×9÷投球回)
【先発】
1.千賀滉大(ソフトバンク) 11.33
2.種市篤暉(ロッテ) 10.41
3.有原航平(日本ハム) 8.82
【救援】
1.松井裕樹(楽天) 13.82
2.モイネロ(ソフトバンク) 13.04
3.石川直也(日本ハム) 12.42
開幕戦の初球に自己最速161kmを投じた千賀は、4月に自己最長の4試合連続2ケタ奪三振をマーク。26先発で奪った三振が投球回を下回ったのは3試合だけで、1998年の石井一久(ヤクルト)が樹立した歴代最高の奪三振率11.05を塗り替えた。赤丸急上昇中の種市は救援として開幕したが、4月下旬に先発へまわり日本人最長の23回連続奪三振を記録。松井は68登板中37試合で複数の三振を奪い、救援ながら107奪三振はリーグ8位だった。
■与四球率(奪三振×9÷投球回)
【先発】
1.ニール(西武) 1.35
2.美馬学(楽天) 1.50
3.大竹耕太郎(ソフトバンク) 1.70
【救援】
1.宮西尚生(日本ハム) 1.14
2.増田達至(西武) 1.29
3.海田智行(オリックス) 2.02
ニールは17先発して無四球の試合は6戦6勝。3四球以上を与えたのは1試合だけで、美馬(25先発)と大竹(17先発)も2試合のみだった。宮西はわずか6つしか四球を出していない。与四球率ワーストは先発が今井達也(4.79)で救援はマーティン(6.05)と、ともに投手陣のやり繰りに苦労した西武から。ちなみに千賀の75四球と髙橋光成(西武)の14死球がそれぞれの最多。辛島航(楽天)と金子弌大(日本ハム)は死球ゼロだった。
■被本塁打率(被本塁打×9÷投球回)
【先発】
1.山本由伸(オリックス) 0.50
2.高橋礼(ソフトバンク) 0.63
3.石川歩(ロッテ) 0.68
【救援】
1.玉井大翔(日本ハム) 0.15
2.ブセニッツ(楽天) 0.176
3.海田智行(オリックス) 0.183
山本は被本塁打を8本に抑えて1点台の防御率につなげた。唯一、複数のアーチを浴びたのは6月18日の巨人戦で、3番・丸佳浩と4番・岡本和真に柵越えを打たれている。アンダースローの高橋(10本)とシンカーが武器の石川(9本)も被弾を少なく抑えてベスト3入り。玉井は勢いのあるフォームから巧みにボールを動かし、ブセニッツと海田はカットボールを武器に長打を防いだ。最多の本塁打を浴びたのは石橋良太(楽天)で20本。