高校生のドラフト候補にとって最大のアピールの場となる夏の甲子園。今年はどんな注目選手がいるのか。3年生のドラフト指名対象選手に絞り、投手と野手に分けて10人ずつランキング形式で紹介する。今回は野手編だ。

▼10位：高中一樹（聖光学院・遊撃手）
昨年夏の甲子園では２番・セカンドとして５割を超える打率を残してチームの準決勝進出に大きく貢献。現在は１番・ショートとなり、攻守ともにレベルアップを果たした。軽快なフットワークと巧みなバットコントロールが光る。夏の福島大会決勝でも３安打６打点の大活躍を見せた。

▼９位：松本大輝（智弁学園・外野手）
今年の近畿を代表する強打の外野手。下半身の強いスウィングは先輩の前川右京（阪神）を彷彿とさせるものがあり、広角に長打を放つことができる。この夏の奈良大会では５試合で打率５割、４本塁打と圧倒的な成績を残した。甲子園でも豪快な一発に期待がかかる。 ▼８位：山田脩也（仙台育英・遊撃手）
１年秋から不動のショートとして活躍。昨年夏の甲子園でも見事な守備でチームの優勝に貢献した。課題だった打撃も春から夏にかけて大きく成長。この夏の宮城大会では６割を超える打率を残し、ホームランも放った。キャプテンとしてプレー以外でもチームを牽引する役割を果たしている。

▼７位：中澤恒貴（八戸学院光星・遊撃手）
Ｕ－侍ジャパン代表候補にも選ばれた万能タイプのショート。昨年夏の甲子園も経験しているが、この１年で見違えるほど打撃が力強くなり、長打力もアップした印象を受ける。夏の青森大会でも５試合で４割近い打率を残し、２本塁打、８打点と中軸として十分な役割を果たした。

▼６位：佐倉侠史郎（九州国際大付・一塁手）
九州を代表する巨漢の強打者。昨年までと比べて身体つきが引き締まり、それにともなってスイングの鋭さもアップした。パワーはもちろんだがスイングの柔らかさとバットコントロールの器用さがあり、左方向にも上手く打つことができる。打撃以外のプレーでもある程度動けるところを見せたい。