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高校野球

【夏の甲子園出場校実力番付】春夏連続出場の広陵、仙台育英が頭一つ抜けた存在。履正社、八戸学院光星などが後を追う<SLUGGER>

西尾典文

2023.08.04

昨夏に続く連覇を狙う仙台育英。今年も看板の強力投手陣は健在だ。写真:THE DIGEST写真部

昨夏に続く連覇を狙う仙台育英。今年も看板の強力投手陣は健在だ。写真:THE DIGEST写真部

 いよいよ今月6日に開幕する夏の甲子園。3日には組合せ抽選が行われ、初戦の対戦カードも決まった。地方大会で強豪が多く敗れたことも話題となったが、果たして今大会で上位進出を狙えるチームはどこなのか。抽選の結果とは関係なく、純粋なチーム力を番付形式で評価してみたいと思う。

東横綱 :広陵(広島)      西横綱 :仙台育英(宮城)
東大関 :履正社(大阪)     西大関 :八戸学院光星(青森)
東関脇 :智弁学園(奈良)    西関脇 :明豊(大分)
東小結 :愛工大名電(愛知)   西小結 :沖縄尚学(沖縄)
東前頭一:専大松戸(千葉)    西前頭一:慶応(神奈川)
東前頭二:浦和学院(埼玉)    西前頭二:北海(南北海道)
東前頭三:星稜(石川)      西前頭三:花巻東(岩手)
東前頭四:近江(滋賀)      西前頭四:英明(香川)
東前頭五:東海大熊本星翔(熊本) 西前頭五:文星芸大付(栃木)

 横綱はともに春夏連続出場となる広陵と仙台育英で、総合力ではこの2校が頭一つ抜けた存在と言える。広陵は昨年秋の新チーム結成以来、公式戦での敗戦は明治神宮大会決勝の大阪桐蔭戦とセンバツ準決勝の山梨学院戦の2試合だけ。攻守のバランスが良く、接戦にも強い。
 センバツでは復調途上だったエースの高尾響(2年)が夏は見事な投球を見せており、他の投手も力がある。打線もドラフト上位候補の真鍋慧(3年)以外にも好打者が揃い、大技小技を絡めた攻撃で得点力高い。悲願の夏の甲子園優勝も十分期待できるだろう。

 夏の甲子園連覇を狙う仙台育英は強力な投手陣が最大の武器。旧チームから経験のある高橋煌稀(3年)、湯田統真(3年)、仁田陽翔(3年)に加えてこの夏は田中優飛(3年)と武藤陽世(2年)のサウスポー2人も成長。宮城大会では5試合でわずか2失点と抜群の安定感を誇る。

 センバツでは苦しんだ打線も確実に調子を上げており、長打力もアップした。初戦はいきなり浦和学院と難敵が相手となったが、順調にいけば優勝争いに食い込む可能性は極めて高い。

 この2校に続く存在としては履正社、八戸学院光星、智弁学園、明豊の4校を挙げたい。履正社はセンバツでは初戦で敗れ、春の大阪府大会でも早々に敗退しながら、夏はノーシードから勝ち上がり、決勝では大阪桐蔭にも競り勝った。投手陣は増田壮(3年)、福田幸之介(3年)とタイプの異なるサウスポー2人を揃え、上位から下位まで力のある打者が並ぶ打線も強力だ。
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