ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が、現地8月4日に行なわれたシアトル・マリナーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。4回に9戦連続安打となる二塁打を放ち4打数1安打だったが、投手陣が踏ん張れずチームは4連敗を喫した。

　初回にタイ・フランスの３ランホームランが飛び出すなど、いきなり4点を失ったエンジェルス。その裏、反撃したい大谷の第1打席は空振り三振に倒れた。

　1対5で4点ビハインドの3回裏、無死一塁で迎えた大谷の第2打席は四球を選びチャンスを広げると、次打者のC.J.クローンが適時打で1点を返すと、なおも一、三塁で4番マイク・ムスタカスがライトスタンドに値千金の3ランを放り込み、エンジェルスが同点。大谷の四球をきっかけに、試合は振り出しに戻った。　

　4回に再びマリナーズに2点を勝ち越された直後、2死走者なしで巡ってきた第3打席は初球の高め96マイル（約154.4キロ）のフォーシームを完璧に捉えると、打球は弾丸ライナーで左翼手の頭上を越え、大谷は悠々と二塁に到達。得点には至らかなかったものの、打撃好調をキープしている。米データ分析会社『Codify』によると、「ショウヘイ・オオタニの今のOPS（出塁率と長打率を足し合わせた数値）は1.101。これはとんでもない数字だ」とX（旧ツイッター）に綴り、この時点での大谷の異例なOPSに驚きのリアクションを示していた。
  　5回裏、エンジェルスは1死二塁で6番ミッキー・モニアックがバックスクリーンへ2ランホームランを突き刺すと、ベンチにいた大谷もバンザイして大喜び。再度同点に追い付く粘りを見せる。一発が期待された6回裏の第4打席は鋭いスイングに本拠地のファンはため息を漏らすも、最後はフルカウントから内角低めのスライダーに手を出し、大谷は悔しそうな表情を見せた。

　奮闘する打線の一方、中継ぎ陣が応えられない。8、9回にみたびマリナーズに加点を許してしまう。2点を追う9回、エンジェルスは無死一、二塁と一打出ればサヨナラの場面で大谷に5度目の打席が回る。球場のボルテージは最高潮に達したが、背番号17はこのチャンスを生かせず三球三振。この日3つ目の空振りを喫した。後続も続かず、エンジェルスは7対9で敗北した。

構成●THE DIGEST編集部

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