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「目標はトリプル・クラウン」MLB公式が大谷翔平の次なる偉業を示唆「過去10人の三冠王で投手はいなかった」

THE DIGEST編集部

2023.08.09

トリプル・クラウン(三冠王)の期待がかかる大谷。(C)Getty Images

 MLB公式は8月8日、「ショウヘイ・オオタニの三冠王の可能性を追跡」と題したトピックを配信した。

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 記事では、「ショウヘイはほぼすべての歴史を作っている」として、ロサンゼルス・エンジェルスはプレーオフを目標に戦い、大谷翔平は多くの個人記録の達成に向かっていると記載。そして、「ア・リーグMVPの圧倒的な有力候補で、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が昨シーズンに樹立した62本塁打を抜くチャンスを掴んでいるオオタニの次なる目標は、トリプル・クラウン(三冠王)だ」と話を進めた。

 現地8月8日時点で、大谷の打者成績は、打率.307(リーグ3位)、40本塁打(リーグ1位)、83打点(リーグ2位)。打率トップはヤンディ・ディアズ(タンパベイ・レイズ)、2位はボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ。現在、右膝腱炎のため故障者リスト入り。また、規定打席に「31」足りず、その31打席をすべて凡打とすると打率は.294)に続いて、大谷は3位にランクインしている。

 本塁打はリーグ断トツだ。2位のルイス・ロバートJr.(シカゴ・ホワイトソックス)は31本で、大谷は9本差をつけてリード。また、打点トップは89のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)で、2位の大谷は83。3位には82のカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)が入っている。
 
 MLBで三冠王のタイトルを獲得したのは、打点が公式統計になった1920年以降、以下のわずか10人しかいない。

2012年:ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)
1967年:カール・ヤストレムスキー(ボストン・レッドソックス)
1966年:フランク・ロビンソン(ボルティモア・オリオールズ)
1956年:ミッキー・マントル(ニューヨーク・ヤンキース)
1947年、1942年:テッド・ウィリアムズ(レッドソックス)
1937年:ジョー・メドウィック(セントルイス・カーディナルス)、
1937年:ルー・ゲーリック(ヤンキース)
1933年:ジミー・フォックス(フィラデルフィア・アスレティックス)、
     チャック・クライン(フィラデルフィア・フィリーズ)
1925年:ロジャース・ホーンスビー(カーディナルス)
1922年:ロジャース・ホーンスビー(カーディナルス)

 こうした先達に続いて大谷が三冠王に輝けば、それはMLBの歴史的快挙となる。というのもこの10人のうち、そのシーズンに投手としてマウンドに上がった選手はひとりもいないからだ。はたして大谷は、不朽の大記録を打ち立てることができるのか。

構成●THE DIGEST編集部

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