レイズの若きスーパースター、　ワンダー・フランコ遊撃手をめぐって、とんでもないスキャンダルが浮上している。

　きっかけとなったのはＸ（ツイッター）へのある投稿だった。それによると、フランコは14歳の少女と交際し、不適切な行為（未成年淫行）に及んでいた。少女と母親はフランコに対し、２人の関係を口外しない代わりに口止め料20万ドルとメルセデスベンツを要求。フランコがこれを断ったことで、ソーシャルメディアに暴露したのだという。

　少女はフランコに対し、18歳と偽っていたとも言われ、そうだとするとフランコは騙されていたことにもなる。いずれにしても、レイズが「我々は事態を深刻に捉えており、MLB機構と緊密に連携しながら適切な措置を取る」と声明を発表するなど、一大スキャンダルに発展する可能性が高い。

  フランコはすでにチームのサンフランシスコ遠征から外れている模様で、現在ア・リーグ東地区２位のレイズはしばらく大黒柱を欠いたまま戦うことになりそうだ。

　マイナー時代から次代のスター候補と将来を嘱望されていたフランコは、20歳でメジャーデビューした21年に新人王投票３位。その年のオフ、11年１億8200万ドルの大型契約を結んだことでも話題となった。今季はここまで112試合に出場して打率.281、17本塁打、30盗塁。初のオールスター出場も果たすなど、好調レイズの中心的存在として活躍していただけに、チームへ与えるショックは大きい。

　MLBでは、19年に当時パイレーツのクローザーを務めていたフェリペ・バスケスが13歳の少女と性的関係を持ったことなどで起訴され、懲役２～４年の実刑判決を受けている。

構成●SLUGGER編集部