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MLB

典型的な「なおエ」で衝撃の敗戦…大谷翔平の43号満塁HR&奇跡のトリプルプレーでも勝てないエ軍に米愕然

THE DIGEST編集部

2023.08.19

2回に満塁弾を放った大谷だったが、9回サヨナラの場面では空振り三振に倒れ、悔しさを露にした。(C)Getty Images

2回に満塁弾を放った大谷だったが、9回サヨナラの場面では空振り三振に倒れ、悔しさを露にした。(C)Getty Images

 ド派手な花火や奇跡のスーパープレーが飛び出しても勝利は遠かった。

 現地金曜日、ロサンゼルス・エンジェルスは本拠地でタンパベイ・レイズと対戦。大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場し、2試合連続ホームランとなる43号満塁弾を放つなど5打数2安打4打点と活躍したが、チームは延長戦の末に敗れ、今季ワーストの借金「3」に逆戻りした。

 エンジェル・スタジアムに大きな衝撃が走ったのは2回だった。2死満塁で迎えた大谷の第2打席、相手右腕エラスモ・ラミレスのカットボールを豪快にスイングすると、打球はライトスタンドに叩き込まれた。メジャー2度目の満塁弾は飛距離389フィート(約119メートル)を記録。この一発で、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)と並び両リーグ最多とした。

 乱打戦となった試合は、6対6の9回表。エンジェルスはカルロス・エステベスが連打で無死一、三塁の大ピンチを招くと、迎えるは3番ハロルド・ラミレス。この試合、3安打と絶好調なスラッガーを併殺に仕留めると、ホームに突っ込んだ三塁ランナーもアウトにする奇跡のトリプルプレーを完成。滅多に見れないスーパープレーに球場は大歓声に包まれ、大谷もベンチでチームメイトとハイタッチを交わした。

 だが、見せ場はここまで。延長10回表もマウンドに上がったエステベスがピリッとせず、2点を失い降板。なおも2死一、三塁で後を受けたアーロン・ループも追加点を許し、3点のビハインドに。その裏、エンジェルスは反撃する力もなく無得点。6対9で敗北した。
 
 典型的な「なおエ」の結果にSNS上では日米ファンの悲鳴が上がった。X(旧ツイッター)には「試合がカオス過ぎる」「これこそ、エンジェルスの真骨頂」「大谷にグランドスラム出たのに…9回表をトリプルプレーで防いだのに…なぜ負けるの?(涙)」などの投稿が相次いだ。

 無論、現地の識者たちも信じられない結末に愕然とするばかりだ。米紙『Los Angeles Times』のマイク・ディジオバンナ記者は「はっきりと言おう」と前置きすると、「ショウヘイ・オオタニが満塁ホームランを打ち、エンジェルスは9回無死一、三塁の窮地をトリプルプレーで脱却した…そして、彼らはレイズに負けた?」とXに投稿。「誰か理由を説明してくれ」と嘆いている。

 プレーオフ進出権を目ざすワイルドカード争いでも7.5ゲーム差に広がり、風前の灯火となったエンジェルス。あまりにも尾を引く痛い黒星となった。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平の43号ホームランは豪快な満塁弾!

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