ルーキーイヤーで二桁到達だ。
ニューヨーク・メッツの千賀滉大が現地8月19日、敵地でのセントルイス・カーディナルス戦に先発登板した。7回(97球)を投げ、カーディナルス打線をわずか2安打、ソロホームランの1点のみに抑える。チームは13対2で大勝を収め、今季10勝目を手にした。
中5日でのマウンドとなった千賀は、3回まで許したランナーは初回にエラーで出した1人だけと、上々の立ち上がりを見せる。味方打線も早々に先制点を挙げ、5回までに7点を奪うなど、日本人右腕を大量援護した。
千賀は4回、ノーラン・アレナドにソロ弾を浴び、次打者にも右安打を打たれるも、この日許したヒットは結局この2本のみ。序盤は打たせて取る投球を見せていたが、ギアを徐々に上げると三振も増えていき、最後まで相手に付け入る隙を与えなかった。
いまやメッツ先発陣の勝ち頭であり、メジャー挑戦1年目ながら「エース」との呼び声も高い千賀。ナ・リーグ東地区で4位に沈むチームは、トレード期限までにジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)、マックス・シャーザー(テキサス・レンジャーズ)をはじめとした主力選手を大量に放出。チーム内が落ち着かない状況のなか、千賀は今月だけで3勝をマークするなど、自身の役割をしっかりと果たしている。
そして、ルーキーとしての活躍ぶりに対し、米メディアからは勝ち星以外での貢献度も指摘されている。米経済誌『Forbes』は公式サイト上で、今季の千賀のパフォーマンスを高く評価。「コウダイ・センガはメッツ唯一の明るい話題のひとりだ」とし、メジャー初の二桁勝利を飾った日本人に賛辞を贈っている。
同メディアが評価するのは、勝ち星だけではない。チームトップのイニング数や奪三振数など各スタッツを称える一方で、「試合には登板しなかったものの、今季ナ・リーグのオールスターメンバーにも選出された」として、超一流のみが集う球宴の舞台に参加したことを振り返り、メジャー1年目とは思えない活躍だと強調している。
さらに、MLBのある規則にも注目。現在のメジャーは新人選手が今シーズン常時出場し、シーズン後の新人王投票で3位以内に入ると、その球団は来季のドラフトで追加指名権が得られるのだ。
そのうえで「メッツがドラフト指名権を獲得するには、センガが新人王を獲得する必要はなく、トップ3に入る必要があるだけだ。また、サイ・ヤング投票で上位5位以内に入れば、クラブから追加指名権を獲得する可能性もある」として、千賀のさらなる活躍に期待を寄せている。
また同メディアは、「球団は1年目から、センガが高い実績を残すことを見越していた」と指摘。加えて「各賞の投票がどうなろうと、メッツはセンガとの契約1年目で十分な価値を得たことを証明した。これでドラフト指名権が取れたならば、なお良い結果だ」とし、日本人右腕へ賞賛の言葉を並べ立てている。
トピックでは他にも「彼はチーム内で、ファンから最も人気のある選手のひとりだ」とも評され、現地でも背番号34は屈指の人気者になっているという。いまや名門球団の投手陣を支える立場となった千賀。ファン、そして関係者の期待に応えるべく、残りのシーズンでもさらに白星を積み上げていくか。剛腕の活躍から、目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】メジャー強打者から三振の山を築く千賀滉大
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ニューヨーク・メッツの千賀滉大が現地8月19日、敵地でのセントルイス・カーディナルス戦に先発登板した。7回(97球)を投げ、カーディナルス打線をわずか2安打、ソロホームランの1点のみに抑える。チームは13対2で大勝を収め、今季10勝目を手にした。
中5日でのマウンドとなった千賀は、3回まで許したランナーは初回にエラーで出した1人だけと、上々の立ち上がりを見せる。味方打線も早々に先制点を挙げ、5回までに7点を奪うなど、日本人右腕を大量援護した。
千賀は4回、ノーラン・アレナドにソロ弾を浴び、次打者にも右安打を打たれるも、この日許したヒットは結局この2本のみ。序盤は打たせて取る投球を見せていたが、ギアを徐々に上げると三振も増えていき、最後まで相手に付け入る隙を与えなかった。
いまやメッツ先発陣の勝ち頭であり、メジャー挑戦1年目ながら「エース」との呼び声も高い千賀。ナ・リーグ東地区で4位に沈むチームは、トレード期限までにジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)、マックス・シャーザー(テキサス・レンジャーズ)をはじめとした主力選手を大量に放出。チーム内が落ち着かない状況のなか、千賀は今月だけで3勝をマークするなど、自身の役割をしっかりと果たしている。
そして、ルーキーとしての活躍ぶりに対し、米メディアからは勝ち星以外での貢献度も指摘されている。米経済誌『Forbes』は公式サイト上で、今季の千賀のパフォーマンスを高く評価。「コウダイ・センガはメッツ唯一の明るい話題のひとりだ」とし、メジャー初の二桁勝利を飾った日本人に賛辞を贈っている。
同メディアが評価するのは、勝ち星だけではない。チームトップのイニング数や奪三振数など各スタッツを称える一方で、「試合には登板しなかったものの、今季ナ・リーグのオールスターメンバーにも選出された」として、超一流のみが集う球宴の舞台に参加したことを振り返り、メジャー1年目とは思えない活躍だと強調している。
さらに、MLBのある規則にも注目。現在のメジャーは新人選手が今シーズン常時出場し、シーズン後の新人王投票で3位以内に入ると、その球団は来季のドラフトで追加指名権が得られるのだ。
そのうえで「メッツがドラフト指名権を獲得するには、センガが新人王を獲得する必要はなく、トップ3に入る必要があるだけだ。また、サイ・ヤング投票で上位5位以内に入れば、クラブから追加指名権を獲得する可能性もある」として、千賀のさらなる活躍に期待を寄せている。
また同メディアは、「球団は1年目から、センガが高い実績を残すことを見越していた」と指摘。加えて「各賞の投票がどうなろうと、メッツはセンガとの契約1年目で十分な価値を得たことを証明した。これでドラフト指名権が取れたならば、なお良い結果だ」とし、日本人右腕へ賞賛の言葉を並べ立てている。
トピックでは他にも「彼はチーム内で、ファンから最も人気のある選手のひとりだ」とも評され、現地でも背番号34は屈指の人気者になっているという。いまや名門球団の投手陣を支える立場となった千賀。ファン、そして関係者の期待に応えるべく、残りのシーズンでもさらに白星を積み上げていくか。剛腕の活躍から、目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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