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「一刀流のDHに5億ドルも払うとは思えない」――大谷の右ヒジ靭帯損傷で6億ドル超と言われたFA契約はどうなる?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.08.24

大谷の靭帯損傷判明で、オフのFA市場に多大な影響が出るかもしれない。(C)Getty Images

大谷の靭帯損傷判明で、オフのFA市場に多大な影響が出るかもしれない。(C)Getty Images

 現地8月23日、エンジェルスの大谷翔平の右ヒジ靭帯に損傷が見つかり、今季はこれ以上登板しないことをペリー・ミナシアンGMが発表した。大谷は同日のレッズ戦ダブルヘッダー第1試合に先発するも、2回途中に腕の違和感を訴えて自ら降板。試合後に精密検査を受けていた。

 現時点では損傷の度合いや、トミー・ジョン手術(TJ手術)を受けるかどうかについては公表されていない。仮に、2018年以来2度目のTJ手術に踏み切り、来季1年間投げられないということになれば、FAとなるこのオフの新契約にも影響が出ることは間違いない。

 8月中旬、『EPSN』が「大谷の真の価値」と銘打って発表した記事では、「大谷は、打者としては昨オフに11年3億ドルの契約を結んだトレイ・ターナー(フィリーズ)、投手としては19年オフにヤンキースと9年3億2400万ドルで契約したゲリット・コールにそれぞれ匹敵する。このオフの契約額は、最大で2人を合わせた総額6億2400万ドルに上るかもしれない」と書かれていた。
 

 これは、19年にマイク・トラウトがエンジェルスと結んだ12年4億2650万ドルの契約を超え、史上最高をはるかに更新する金額となる。他のメディアの契約額予想を見ても、『ロサンゼルス・タイムズ』は「6億ドル」、『ジ・アスレティック』は「5億ドル~6億ドルの間」、北米スポーツの契約を専門に取り扱うwebメディア『Sportac』も「5億2800万ドル」で、史上最高額の更新は確実視されていた。

 だが、もし手術に踏み切るとなれば、事情が変わってくるかもしれない。『ロサンゼルス・タイムズ』のマイク・ディジオバンナ記者は、「2度目のTJ手術を受けた場合、一刀流のDHに5億ドルも出す球団があるとは想像できない」と指摘している。

 今後ずっと投手として投げないと決まったわけではないので、ディジオバンナ記者の指摘はやや大げさではある。それでも、今回の怪我が新契約に大きな影響を及ぼすことだけは間違いないだろう。果たして大谷は2度目のTJ手術を避けることができるのか。ファンは息のを呑んで続報を待つしかない。

構成●SLUGGER編集部
 

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