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「非難すべき点は山ほどある!」エ軍専門メディアが今季の低迷に見解。GM、オーナーの責任を問う言葉も「彼が打った手は惨憺たるものだ」

THE DIGEST編集部

2023.09.05

同地区の最下位アスレティックスにも3連敗を喫したエンジェルス。あまりの凋落ぶりに厳しい批判の目に晒されている。(C) Getty Images

 今シーズン、トレード期限に多くの選手を獲得し、プレーオフ進出を目指したロサンゼルス・エンジェルス。しかし、現状はすでにワイルドカード争いからも大きく後退し、その目標は遠くかすむ状況となっている。

 目に余る結果が続いた8月以降の失速など、今季の低迷について、米エンジェルス専門メディア『halohangout』が3つの要因を記している。

「非難すべき点は山ほどある」と主張する同メディアは、まず球団、ペリー・ミナシアンGMの手腕に対し、「チームが有望に見え、エンジェルスがポストシーズン進出を現実的に狙える時期があった。しかし、トレード期限に彼が打った手は惨憺たるもので、自身の進退にも影響しかねない」と言及した。
 
 また「ミナシアンはチームでプレーする選手ではないが、トレード市場を評価する上でもっと良い仕事をして、より良い作品を手に入れることができたはずだ。その代わりに、彼が行なった買収は期待にそぐわず、自らファームシステムの一部を壊したようなもので、厳しいと言わざるを得ない」とGMとしての力量を問う言葉を並べている。

 次に、挙がったのがアルテ・モレノオーナーの名前だ。同メディアは「エンジェルスは(今後も)毎年、平凡な成績に甘んじ、ポストシーズンへの望みをつなぐしかない」と指摘しており、「モレノがすべてを壊すことを拒否し、一部の大手市場チームと同じくらい多額の費用を費やすことを拒否した結果がこの原因となっている」と続けた。さらに、シーズン開幕前に頓挫した球団売却の話題にも触れ、「彼は再び売却を検討すべきだろう」と主張している。

 3つ目には、選手への印象も綴っており、同メディアは「フィールドにいながら結果を残せなかった選手たちは、ただ非難されるだけだろう」などと評した。また、トレード期限後のシアトル・マリナーズ戦での3連敗が両チームにとって、大きなターニングポイントだったとも振り返っている。

 加えて、「アルテは売却するのか? ミナシアンはゼネラル・マネージャーに留まるのか? オオタニ抜きのロースターはどうなるのか? これらの疑問はすべて、オフシーズンに答えを出さなければならない」として、チーム再建への課題を並べて、トピックを結んでいる。

 現地時間9月1日からのオークランド・アスレティックスとのカードでは、同地区最下位チームを相手に3連敗を喫するなど、現在のエンジェルスを象徴するかのような結果となった。オフにFAを迎える大谷翔平の動向も注目されるなか、チームを立て直すためには、球団組織の根幹から、もう一度、見直していかなければならないのではないだろうか。

構成●THE DIGEST編集部


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