８月のトレード期限までに選手を獲得し、プレーオフ進出を目指したロサンゼルス・エンジェルス。しかし、現在は借金を抱えるほどにチームは低迷し、ついにワイルドカード争いからも後退した。さらに大谷翔平の右肘の故障というアクシデントにも見舞われ、またここに来て６名の主力選手放出を決定し、チーム「解体」とも報じられている。

【画像】オオタニ、トラウトだけじゃない！ 各国のスタープレーヤーを一挙紹介!! 　もはや、今季もポストシーズン進出が困難となったことで、シーズンオフにFAとなる大谷の移籍の可能性はより、高まったものと囁かれている。そしてここに来て、エンジェルスのもう一人の主砲、マイク・トラウトの今後にも言及するトピックが米国内では伝えられているようだ。

　米スポーツサイト『EssentiallySports』は現地時間８月30日、大谷、トラウトの去就に関しての特集記事を配信。現状のチーム状況では両者のエンジェルス退団が「避けられない」と主張している。

　記事の中では、エンジェルスの今季について「プレーオフ進出の可能性はさらに低下している」と評し、「オオタニがエンジェルスに残る可能性はほとんどなくなった」と見通している。さらに「そして今、オオタニが去った後、トラウトがエンジェルスに残るのかどうかという疑問が生まれている」と見解を示した。

　同メディアは大谷については「彼はポストシーズンの試合に一度も出場しておらず、このクラブでワールドシリーズのトロフィーを獲得するという彼の夢がかなうとは考えていない。オオタニはそれに対する不満を明かしており、成功を味わわせてくれるチームを選ぶ可能性が高い」として、今オフの移籍が有力であると説いている。

　さらにトラウトにも「どの選手もチャンピオンになることを夢に見ており、それに向かって成長を遂げる。現在エンジェルスにいるトラウトも例外ではない。しかし、そのトロフィーを手にするという彼の夢は叶わないままだ」と指摘。加えて「MLBのシーズンはまたしてもプレーオフ出場権を得られないまま終わりそうであり、将来への疑問が投げかけられている」と綴っている。

　記事ではトラウトに対し、トレード志願してでも移籍すべきと持論を展開。加えて「32歳の彼はチーム内で最高の選手の一人としての地位を確立している」と実力を称えながらも「ワールドシリーズの夢は現実から程遠い。30代前半で怪我の問題もあり、何かを変えない限り、彼の夢は叶わないままになるかもしれない」と訴えている。

　今季は欠場が続くなど苦しいシーズンを送っているトラウト。大谷と同じく、勝利への強い意欲を抱く主砲は、現在のエンジェルスの状況をどう捉えているのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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