スターの復帰を同僚は待ち焦がれているようだ。

　現地９月８日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、クリーブランド・ガーディアンズとの本拠地２戦目でスタメンから外れてベンチスタートとなり、最後まで出場機会がなく５試合連続の欠場。前日には、スイングを再開したり、ダッシュを繰り返す姿もあった背番号17だが、この日は、試合前のフィールドに姿を現さなかった。

　規格外の二刀流パフォーマンスで米球界を席巻してきた大谷にとって、５試合連続の欠場は、2020年９月以来、３年ぶりの出来事だ。今季は、８月23日に右肘側副靭帯の損傷が判明し、その後、打者専念でプレーを継続。しかし、９月４日の試合前に行なった打撃練習で右脇腹を痛めると、そこから戦線離脱の状態が続いている。
  　現地８日、エンジェルスの地元紙『Los Angeles Times』が掲載した記事によると、６月にコロラド・ロッキーズからトレード加入してきた同僚マイク・ムスタカスは、大谷がラインナップにいないのが奇妙ではないかと質問を受けると、「もちろん。あのような選手がいれば、毎日ラインナップに名を連ねてほしいものだ」と返答。

　さらに、「彼がいるだけで、我々のラインナップに厚みが増す」と続けた34歳のベテランは、「試合というのは難しい。シーズンは長いし、怪我人が出てしまうこともある」と理解を示した。ただ、やはりチームメイトにとっても、二刀流スターが抜けた穴は大きいようで、「回復してくれることを願う」と待ちわびた様子だ。

　なお、この日行なわれたガーディアンズ戦は、エンジェルスが３対６と敗北。前日に続くチーム２連勝とはならず、借金が今季ワーストタイの「12」に膨らんでいる。

構成●THE DIGEST編集部

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