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「フルスイングできないなら悪化するだけ」6戦連続欠場の大谷翔平に地元紙苛立ち! 歯止めきかないエ軍の”野戦病院化”に嘆き「人手不足…」

THE DIGEST編集部

2023.09.10

6試合連続で先発から外れた大谷。20年9月以来の事態となり、またも出番はなかった。(C) Getty Images

 またも偉才の出番はなかった。

 現地9月9日、ロサンゼルス・エンジェルスは本拠地でクリーブランド・ガーディアンズと対戦。右脇腹を負傷して欠場を続けているエンジェルスの大谷翔平は、この日もスタメンから外れた。チームは4本のホームランが飛び出す一発攻勢で、6対2で勝利を収めた。

 4日のボルティモア・オリオールズ戦の試合前にフリー打撃中のスイングで右脇腹を負傷してから、グラウンドで背番号17が躍動する姿は一切見ない。大谷が6試合連続で先発から外れたのは、2020年9月以来となった。

 試合前、エンジェルスのフィル・ネビン監督は「1日1日様子を見ている」と言い、「今日の彼は状態がいいと感じている。たぶん、もう1日あればいいだろうと言った」と述べ、これまでと同様に本人と相談しながら復帰時期を見極めており、早ければ10日のガーディアンズ戦か、そうでなければ「月曜日(11日)のシアトル・マリナーズ戦かもしれない」と、さらにずれ込む可能性を示唆している。
 
 やきもきしているのは日本のメディアだけではない。エンジェルスの地元紙『Orange County Register』も連日のように、大谷の復帰時期について考察を立てている。「ショウヘイ・オオタニは右脇腹の張りに毎日悩まされているが、やはり復帰は今日ではなかった。そして、日曜日でもないかもしれない」と不透明な状況に苛立ちを隠せない。

 同紙はネビン監督のコメントを引用しながら、「オオタニはバットを振ることで『気分が良くなった』と話しているようだが、フルスイングできる状態ではないという。もし、バットを振ることに不安があるのなら、彼を試合に出場させたとしても、さらに悪化するだけだ」とスーパースター不在を嘆いている。

 さらに追い打ちをかけるように、痛いニュースが飛び込んできた。主力であるルイス・レンヒーフォが9日、左上腕筋の腱断裂で負傷者リスト(IL)入り。今季の残り試合を全休する見通しとなった。チームは同選手の他にも故障者を抱えている。左手骨折のマイク・トラウト、骨盤骨折のジオ・ウルシェラ、顔面骨折のテイラー・ウォードがILに入ったままで、野戦病院化は歯止めがきかない。

 同紙は低迷の原因に故障者続出のチーム状況も指摘しており、「エンジェルスはシーズン終盤に向けて、さらに人手不足となっている...。土曜日の試合に向けて、ILには16人の選手が名を連ねている」と例年にない異常事態だと悲嘆に暮れている。

構成●THE DIGEST編集部

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