若き侍ジャパンが悲願の世界一を掴んだ。

　前日の前哨戦では、地元の台湾に惜敗した日本代表。初回に先制を許したが、4回に先頭打者の緒方漣（横浜高）が四球で出塁すると、１死二塁から丸田湊斗（慶応）が一塁線へセーフティーバント。１度はアウトの判定が下されたが、馬淵史郎監督はリクエストを申請。これが成功して一、三塁にチャンスが拡大する。

　絶好の機会に、６番の高中一樹（聖光学院）が投前にスクイズを決めると、ファーストへの送球が悪送球となり、一塁走者の丸田が一気に生還。台湾からリードを奪った。

　日本の先発は大阪桐蔭の前田悠伍。エース左腕は２回以降、速球に加えてチェンジアップやカーブ、スライダーを織り交ぜて台湾打線を封じ、スコアボードにゼロを並べた。 
  　最終７イニング目も前田は登板。先頭打者を失策で出すが、後続を落ち着いてさばき２アウト。最後はウイニングショットのチェンジアップで二ゴロに抑え、完投勝利。完全アウェーのなか、侍ジャパンが２対１で台湾を下し、史上初の頂点に輝いた。

構成●THE DIGEST編集部

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