メジャーで研鑽を積む剛腕が古巣の歓喜を称えている。

　昨季まで阪神タイガースに所属していたボルティモア・オリオールズの藤浪晋太郎が14日、自身のインスタグラムのストーリーを更新。18年ぶりの優勝に王手をかけた阪神の試合終盤、８回表終了時のスコアが表示された写真を投稿し、「早起きして観てるやんか。おーん」と中継を観戦していた様子を明かした。

　さらに優勝の瞬間も投稿。「朝から感極まってます。Vやねん！！」と、昨年まで一緒に戦ったチームメイトたちの雄姿を祝福した。

　極めつけは、岡田彰布監督の優勝インタビューの場面だ。同監督が就任直後から優勝を「アレ」と評してきたのは周知の事実。65歳の指揮官は、選手にプレッシャーをかけず、最後までチームを緩めないために用いた言葉について問われると、「今日でアレは封印して。みんなで優勝を分かち合いたいと思います」と宣言。スタンドは大歓声に包まれた。

　続けて、「アレを決めたんは優勝まで。日本一はね、何かいい言葉があったら教えて下さい」と笑撃の一言。超満員に膨れ上がった甲子園球場の爆笑をさらった。

　岡田監督の言葉に藤浪は即反応し、「『アレ』の次は『ソレ』よ。おーん。」とストーリーに綴り、指揮官へ鋭いツッコミをしている。
  　猛虎の快進撃に触発されているのか、ここ最近の藤浪のピッチングは冴えまくっている。現地13日に行なわれたセントルイス・カーディナルスとの試合では、１点ビハインドの９回に４番手として救援。 わずか８球で３アウトを奪い１回を無安打、１奪三振、無失点と好投。６試合連続無失点と好調をキープしている。

　怒涛の11連勝でセ・リーグ制覇を決めた阪神。古巣の朗報は、海を渡った29歳の右腕に大きなエネルギーを与えているのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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