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「エースがまた勝った!」NYメディアが千賀滉大を“大黒柱”に任命! メッツ番記者は「まだ防御率は3点以下だ!」と絶賛の声!!

THE DIGEST編集部

2023.09.21

12勝目をマークした千賀。メジャー1年目ながらエースの風格が出てきた。(C) Getty Images

 もはや、エースの風格が漂っている。

 ニューヨーク・メッツの千賀滉大が現地9月20日のマイアミ・マーリンズ戦に先発。6回を投げて7安打、2四球、2失点。奪三振はわずか3つも、粘りのある投球で今季12勝目(7敗)をマークした。
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 千賀は3点リードの4回、中犠飛で1点を返され、なおも2死二塁の場面だったが、伝家の宝刀「お化けフォーク」で三振に斬って取り、最少失点で切り抜けた。

 5回は無死一塁からジャズ・チザムに右翼線へ安打を許したが、素早い中継プレーでチザムを二塁でアウト。これで1死三塁にすると、次打者の打球はライトへ。1点を覚悟したが、タッチアップを狙った三塁走者を右翼のジェフ・マクニールが矢のような好返球で本塁タッチアウト。味方の超ファインプレーに助けられ、日本人右腕は無失点でピンチを脱した。

 4-1で迎えた6回には、4番ジョシュ・ベルに左越えソロホームランを浴びたが要所を締めて2失点。球数がちょうど100球に達し、この回を投げ終えたところで千賀は降板した。

 メッツ打線も千賀を援護し、4本のアーチが飛び出すなど10安打。8対3でマーリンズを突き放し完勝を収めた。
 
 これで8試合連続QS(クオリティースタート ※6イニング以上、自責点3以下)を達成した千賀。防御率も2.96と向上し、ナ・リーグ2位につける。しかも、150イニング以上を投げて防御率3点台を切っているのは千賀を含めてわずか4人しかおらず、メジャー1年目とは思えない目覚ましい活躍を続けている。

 メッツ先発陣を牽引する日本人に地元メディアは熱狂している。メッツのあらゆる統計データを発信する専門サイト『NYM Stats』は、公式X(旧ツイッター)に千賀の投球内容を記したうえで、「エースがまた勝った」と新人右腕をチームの大黒柱だと強調。メッツの番記者を務めるティム・ヒーリー氏は「ルーキーシーズンで、おそらく残り1試合の登板になると思うが、防御率は2.96だ」とし、メジャー1年目でいきなり防御率が3点台を切るのか、注目している。

 ニューヨークのポッドキャスト番組『WFUV Sports』のダン・バーテルス氏も千賀のピッチングに賛辞を贈る。同氏は「コウダイ・センガは今夜、ゴーストフォークを17球投げて5回の空振り、2つの見逃しだけだったが、それでも彼は6イニングを投げた。防御率は、まだ3点以下だ」と安定感あるピッチングに目を光らせていた。

 シーズン奪三振数を「194」まで伸ばし、200奪三振まであと6と迫った千賀。次戦も勝利すれば、日本人投手のメジャー移籍1年目では野茂英雄(ロサンゼルス・ドジャース)、田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)の記録(13勝)に並ぶ。ナ・リーグ東地区4位と低迷するチームのなかで、30歳の日本人右腕が明るい光を放ち続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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