再びシビアな評価が並んでいる。
ボルティモア・オリオールズの藤浪晋太郎が現地9月20日、敵地でのヒューストン・アストロズ戦に1点リードの8回から3番手で登板するも、12球中10球がボール球という大乱調。結局1アウトしか取れずマウンドを降りた。
藤浪は先頭打者に1球もストライクが入らず速球で歩かせると、代打のジョナサン・シングルトンこそ二直に仕留めるも、次打者にはまたもストライクが取れず、再び速球の四球。1死一、二塁とピンチを広げたところで、ブランドン・ハイド監督はたまらず交代を告げた。
オリオールズは4番手のマイケル・バウマンが2番ジェレミー・ペーニャに、いきなり右中間フェンス直撃のタイムリー二塁打を打たれ、藤浪が残したランナーがすべて還り、同点に追いつかれた。
悪い流れはさらに続き、9回に左腕のダニー・クーロムがアストロズ打線に捕まり、1死三塁からマウリシオ・デュボンに右前安打を打たれ、悪夢のサヨナラ負け。終盤のリードを藤浪が守りきれず、オリオールズは痛い敗北を喫した。
9月に入り7試合連続無失点を続けていた藤浪だが、18日のアストロズ戦では1/3回を投げて3安打3失点。チームがリードしている場面で投入されたが、これで2試合連続救援失敗となり、防御率は7.31まで悪化。チームの連勝を「4」でストップさせてしまった。
日本人右腕のパフォーマンスには、現地メディアからも容赦ない厳しい声が上がっている。
オリオールズの専属リポーターを務めるスポーツキャスターのロッコ・ディサングロ氏は「(先発した)カイル・ブラディッシュはこれ以上ない素晴らしい投球を見せたが、シンタロウ・フジナミの2つの四球は致命的なものだった」と断じ、藤浪は論ずるに値しないと辛辣に批判。「その結果、8回にアストロズが同点に追いつき、9回にはヒューストンが逆転した」と勝ちゲームを落としたと嘆いた。
オリオールズの地元紙『The Baltimore Sun』のジェイコブ・カルビン・メイヤー記者は、ハイド監督に藤浪の乱調癖について鋭く質問。「接戦の場面だと、今日のようなフジナミの荒れ球が心配にならないか?」と問われた指揮官は「彼はいい調子だった」と答えたうえで、「今日は腕の振りに関してミスが多かった。ストライクゾーン内ではいいんだけどね」と160キロ近い剛球は認めつつも、荒れ球改善に向けて注文をつけた。
オークランド・アスレティックスから移籍後、8月から9月中旬あたりまではフォーシームが100マイル(約160キロ)超えを連発するほど順調だったが、直近は97マイル前後と少し調子の波が落ちてきている藤浪。メジャー1年目で疲労も溜まってくるこの時期、剛腕は踏ん張ることができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】藤浪晋太郎、1アウトだけで降板。チームは手痛いサヨナラ負け…
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ボルティモア・オリオールズの藤浪晋太郎が現地9月20日、敵地でのヒューストン・アストロズ戦に1点リードの8回から3番手で登板するも、12球中10球がボール球という大乱調。結局1アウトしか取れずマウンドを降りた。
藤浪は先頭打者に1球もストライクが入らず速球で歩かせると、代打のジョナサン・シングルトンこそ二直に仕留めるも、次打者にはまたもストライクが取れず、再び速球の四球。1死一、二塁とピンチを広げたところで、ブランドン・ハイド監督はたまらず交代を告げた。
オリオールズは4番手のマイケル・バウマンが2番ジェレミー・ペーニャに、いきなり右中間フェンス直撃のタイムリー二塁打を打たれ、藤浪が残したランナーがすべて還り、同点に追いつかれた。
悪い流れはさらに続き、9回に左腕のダニー・クーロムがアストロズ打線に捕まり、1死三塁からマウリシオ・デュボンに右前安打を打たれ、悪夢のサヨナラ負け。終盤のリードを藤浪が守りきれず、オリオールズは痛い敗北を喫した。
9月に入り7試合連続無失点を続けていた藤浪だが、18日のアストロズ戦では1/3回を投げて3安打3失点。チームがリードしている場面で投入されたが、これで2試合連続救援失敗となり、防御率は7.31まで悪化。チームの連勝を「4」でストップさせてしまった。
日本人右腕のパフォーマンスには、現地メディアからも容赦ない厳しい声が上がっている。
オリオールズの専属リポーターを務めるスポーツキャスターのロッコ・ディサングロ氏は「(先発した)カイル・ブラディッシュはこれ以上ない素晴らしい投球を見せたが、シンタロウ・フジナミの2つの四球は致命的なものだった」と断じ、藤浪は論ずるに値しないと辛辣に批判。「その結果、8回にアストロズが同点に追いつき、9回にはヒューストンが逆転した」と勝ちゲームを落としたと嘆いた。
オリオールズの地元紙『The Baltimore Sun』のジェイコブ・カルビン・メイヤー記者は、ハイド監督に藤浪の乱調癖について鋭く質問。「接戦の場面だと、今日のようなフジナミの荒れ球が心配にならないか?」と問われた指揮官は「彼はいい調子だった」と答えたうえで、「今日は腕の振りに関してミスが多かった。ストライクゾーン内ではいいんだけどね」と160キロ近い剛球は認めつつも、荒れ球改善に向けて注文をつけた。
オークランド・アスレティックスから移籍後、8月から9月中旬あたりまではフォーシームが100マイル(約160キロ)超えを連発するほど順調だったが、直近は97マイル前後と少し調子の波が落ちてきている藤浪。メジャー1年目で疲労も溜まってくるこの時期、剛腕は踏ん張ることができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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