「オオタニ（大谷翔平）がチームにいてもエンジェルスは勝てなかったし、球場は空席だらけ。５億ドル（約740億円）の価値はない」との発言で物議を醸す米放送局『ESPN』の名物アナリスト、スティーブン・A・スミス氏が現地21日、ヤンキースタジアムで始球式を行なった。

【動画】「コメントと同じくらい酷い」名物アナリストのワンバウンド投球

　今季バットを持てば、リーグ最多44本塁打、打率.304、95打点、OPS 1.066という成績を残し、投手では10勝５敗、防御率3.14、167奪三振をマークと、ふたりのスター分の活躍をした大谷だが、同氏はESPNのトークショー番組で、以下のように彼の価値を否定したのだ。

「オオタニが５億ドルを手にするという話はもう聞きたくない。実際、2025年まで投げられないんだろう？ 彼がフィールドで出来ることは限られる。そもそもエンジェルスは勝てていないじゃないか。それに、ドジャースやブレーブスをはじめ、どの球団にも５億ドルを稼ぐ選手なんかいない」

　ニューヨーク・ヤンキース対トロント・ブルージェイズの試合の前に同氏がマウンドに立つと、球場は異様な空気が流れた。二刀流スターを否定したことで野球ファンの怒りを買っていたアナリストはブーイングが飛ぶなか、全力で投球。だがボールはワンバウンドしてからキャッチャーミットに収まった。
  　この失投にファンは呆れたようで、「ショウヘイが５億ドル以上の価値があることが分かっただろう」「人のことを批判しといて、自分はホームプレートにすら届かないなんて...」「愚か者だ」「二度とオオタニについて触れるな」「コメントと同じくらい酷い」などと批判の声が上がっている。

　NBAのアナリストとしては優秀なスミス氏だが、MLBファンはこの一連の問題発言によって、同氏の言動を受け入れられない様子だ。

構成●THE DIGEST編集部

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