日本人スラッガーの勢いが止まらない。
現地9月22日、シカゴ・カブスは本拠地でコロラド・ロッキーズと対戦し、鈴木誠也は「6番・右翼」で先発出場。4打数3安打3打点と大爆発し、1点リードの4回には今季20号2ランホームランをレフトスタンドに突き刺すなど、6対0の完勝に大きく貢献した。
鈴木の打棒は、初回から全開だった。2死満塁のチャンスで背番号27が打席に立つと、いきなり初球を弾き返す左前安打で幸先良く先制。二塁走者も本塁生還を狙ったが、ここは相手の好返球に阻まれタッチアウト。2点適時打とはならなかったが、序盤から地元ファンを大いに沸かせた。
4回には無死一塁から、相手先発ノア・デービスの4球目のカットボールをフルスイング。高く上がった打球は左翼スタンドに吸い込まれ、ベンチのチームメイトは大喜び。観客は総立ちで、鈴木に喝采を送った。
3点リードの6回にも中安打で出塁すると、続くジャレド・ヤングに2ランが飛び出し、鈴木がホームに生還。カブスがロッキーズを突き放し、試合のダメを押した。
鈴木の猛打賞は現地メディアでも話題となっている。MLB公式サイト『MLB.com』は「カブス先発ジャーメソン・タイロンの最大の援護は、4回にセイヤ・スズキが放った2ランだった」と強調。続けて、「これはスズキにとって今季20本目のホームランであり、8月の休養から復帰して40試合で11本目の本塁打となった」と称賛は止まらず、「復帰して以来、彼はまったく別の選手に見える」とハイパフォーマンスに目を見張った。
事実、8月以降の鈴木の打撃は確かに目覚ましい。9月は月間打率.370、7本塁打と絶好調で、今季の打率は.281、OPSは.835となっている。好調な日本人スラッガーの打撃には、米メディア『The Athletic』も見逃していない。同メディアは「休養明けからセイヤ・スズキは絶好調な男だ。直近167打席で彼は打率.353、出塁率.407を記録している。シーズンwRC+を『124』まで押し上げた」と記述している。
『Weighted Runs Created Plus』(通称wRC+)とは、各打者の攻撃の価値を打率や出塁率だけでなく、試合状況や球場の違いなどを含めて総合的に算出した数値で、リーグ平均は「100」とされる。同メディアによると、「スズキのwRC+は、ピート・アロンソ(ニューヨーク・メッツ)、オースティン・ライリー(アトランタ・ブレーブス)、ホセ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)のような選手と同レベルの成績を収めている」と指摘。現在の鈴木はメジャー屈指のスラッガーらと肩を並べていると絶賛する。
鈴木は通訳を通じて、「前半はチームに貢献できなかった。だから、チームを助けるためにできることは何でもやっている」と頼もしいコメント。「シーズンも終盤に差し掛かり、残された試合数は限られている。すべての試合が意味のあるものだし、いいタイミングで自信を取り戻せて嬉しいです」と語り、シーズン後半戦でのバッティングに確かな自信を掴んでいるようだ。
チームは80勝74敗とし、ワイルドカード争いで進出圏内につけているが、進出圏外のマイアミ・マーリンズとの差はわずか1ゲーム差と大接戦。熾烈なプレーオフ進出争いは、まだまだ気が抜けない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】観客も総立ち!!鈴木誠也の今季20号HRは左翼スタンドへ
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鈴木の打棒は、初回から全開だった。2死満塁のチャンスで背番号27が打席に立つと、いきなり初球を弾き返す左前安打で幸先良く先制。二塁走者も本塁生還を狙ったが、ここは相手の好返球に阻まれタッチアウト。2点適時打とはならなかったが、序盤から地元ファンを大いに沸かせた。
4回には無死一塁から、相手先発ノア・デービスの4球目のカットボールをフルスイング。高く上がった打球は左翼スタンドに吸い込まれ、ベンチのチームメイトは大喜び。観客は総立ちで、鈴木に喝采を送った。
3点リードの6回にも中安打で出塁すると、続くジャレド・ヤングに2ランが飛び出し、鈴木がホームに生還。カブスがロッキーズを突き放し、試合のダメを押した。
鈴木の猛打賞は現地メディアでも話題となっている。MLB公式サイト『MLB.com』は「カブス先発ジャーメソン・タイロンの最大の援護は、4回にセイヤ・スズキが放った2ランだった」と強調。続けて、「これはスズキにとって今季20本目のホームランであり、8月の休養から復帰して40試合で11本目の本塁打となった」と称賛は止まらず、「復帰して以来、彼はまったく別の選手に見える」とハイパフォーマンスに目を見張った。
事実、8月以降の鈴木の打撃は確かに目覚ましい。9月は月間打率.370、7本塁打と絶好調で、今季の打率は.281、OPSは.835となっている。好調な日本人スラッガーの打撃には、米メディア『The Athletic』も見逃していない。同メディアは「休養明けからセイヤ・スズキは絶好調な男だ。直近167打席で彼は打率.353、出塁率.407を記録している。シーズンwRC+を『124』まで押し上げた」と記述している。
『Weighted Runs Created Plus』(通称wRC+)とは、各打者の攻撃の価値を打率や出塁率だけでなく、試合状況や球場の違いなどを含めて総合的に算出した数値で、リーグ平均は「100」とされる。同メディアによると、「スズキのwRC+は、ピート・アロンソ(ニューヨーク・メッツ)、オースティン・ライリー(アトランタ・ブレーブス)、ホセ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)のような選手と同レベルの成績を収めている」と指摘。現在の鈴木はメジャー屈指のスラッガーらと肩を並べていると絶賛する。
鈴木は通訳を通じて、「前半はチームに貢献できなかった。だから、チームを助けるためにできることは何でもやっている」と頼もしいコメント。「シーズンも終盤に差し掛かり、残された試合数は限られている。すべての試合が意味のあるものだし、いいタイミングで自信を取り戻せて嬉しいです」と語り、シーズン後半戦でのバッティングに確かな自信を掴んでいるようだ。
チームは80勝74敗とし、ワイルドカード争いで進出圏内につけているが、進出圏外のマイアミ・マーリンズとの差はわずか1ゲーム差と大接戦。熾烈なプレーオフ進出争いは、まだまだ気が抜けない。
構成●THE DIGEST編集部
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