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「ナ・リーグ西地区王者へのFA移籍はありそうにない」米メディア、大谷翔平のドジャース入りに疑問符。右肘負傷などで方針転換と報道

THE DIGEST編集部

2023.10.01

現地30日のアスレチックス戦では、今季の球団MVPとして表彰された。果たして、今オフの去就はどうなる? (C) Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、右肘靱帯を損傷したことで9月19日に、自身2度目となる右肘の手術を受けた。来季は打者のみでの試合出場となり、「二刀流」でのプレーは2025年シーズン以降となることが伝えられている。

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 今オフにはフリーエージェント(FA)となる見込みであり、手術後の現在でも、来たるFA市場の「主役」と位置付けられている大谷。これまでも数多くの球団が、来季の戦力として獲得の意思があると報じられている。

 しかし、レギュラーシーズンが終わりに近づくにつれ、大谷の姿がグラウンドから消えたこともあり、日本人スターの去就を巡る報道は落ち着いた感さえある。そして、その中には、より現実的な内容の記事も見られるようだ。

 米国スポーツサイト『EssentiallySports』は現地時間9月29日、大谷のFAに関するトピックを配信。これまで大谷の移籍先として最有力候補とされてきたロサンゼルス・ドジャースについて、獲得への動きを論じている。

 その中で、大谷のプレーヤーとしての評価を「能力に疑いの余地はない」としながらも、来季、マウンドに登れなくなったことで獲得について疑問の声を挙げており、「ナ・リーグ西地区王者への移籍はありそうにない」と綴っている。

 同メディアは、大谷が故障を抱えながらも巨額の契約が予想される中で、ドジャースの今季の総年俸に言及。「ロサンゼルス・ドジャースのペイロールは2億2200万ドルで、支出額ランキングでは5位につけている。しかし、もしショウヘイ・オオタニと契約するのであれば、3億ドル近く、あるいはそれ以上の大増額が必要になるかもしれない。これは大きなプレッシャーとなるだろう。すでに少ない予算でうまくいっているだけに、この動きは疑念をもたらす可能性がある」と指摘。

 さらに「彼の怪我の問題もマイナス要因に加わる」と見解を示し、「ニューヨーク・ヤンキースで試合出場時間が限られていたカルロス・ロドンの場合にはすでにそうなっている」と加入後の故障による長期離脱を懸念。「ドジャースは怪我をしやすい選手と契約するリスクを冒さないかもしれない」と見通している。

 また、右肘の他、夏場以降で指やわき腹など負傷が多かったことにも触れ、「この熟練した選手は最近怪我をしていることが多い。定期的なけいれんの問題も彼のパフォーマンスに影響を与えている」と説いた。

 エンジェルスと同じ都市にあり、「蜜月」とも報じられていたドジャースの対応に変化が見られるのだろうか。他球団も含め、ワールドシリーズ終了後、FAとなる大谷への動向が注目される。

構成●THE DIGEST編集部
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