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高校野球

仙台育英と土浦日大が国体優勝!それぞれ北海と履正社との激闘制す「甲子園決勝で悔しい思いをしたけど、最後に笑って終われて良かった」【高校野球】

THE DIGEST編集部

2023.10.11

仙台育英のリードオフマン橋本は、1回戦の慶応戦、準決勝の北海戦で計8打数7安打、2四球、5得点と格別の活躍をみせた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

仙台育英のリードオフマン橋本は、1回戦の慶応戦、準決勝の北海戦で計8打数7安打、2四球、5得点と格別の活躍をみせた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 かごしま国体・高校野球硬式の準決勝2試合が10月11日に行なわれた。雨天順延による日程変更の都合で決勝は行なわれず、準決勝の勝者2校が優勝となる。第1試合では夏の甲子園準Vの仙台育英(宮城)が北海(北海道)に逆転勝利。第2試合も土浦日大(茨城)が履正社(大阪)を逆転で下し、それぞれ2度目となる国体優勝を成し遂げた。

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 甲子園準Vの仙台育英が序盤から苦しんだ。先発の高橋煌稀が北海打線につかまって2回と3回に1点ずつ許すと、4回にも1点を献上して降板。2番手の仁田陽翔も1点を与え、4回表時点で0ー4と北海にリードされる展開となった。

 しかし4回裏、2巡目を迎えた仙台育英打線が猛威を振るう。1番・橋本航河、2番・山田脩也、3番・湯浅桜翼、4番・齋藤陽、5番・鈴木拓斗が5連続安打を見せると、7番・齋藤敏哉、8番・仁田陽翔も連続適時打で続き、一挙に5点を奪って5ー4と逆転に成功した。

 仙台育英は6回表に北海の2番・小保内貴堂と4番・関辰之助に適時打を許して5ー7とリードを奪われたものの、その裏に1点を加えて6ー7と追い上げる。そして8回裏に甲子園準Vの意地を見せた。

 1番・橋本の二塁打、2番・山田の適時三塁打、3番・湯浅の適時打で8ー7とふたたび逆転すると、代打で出場していた5番・伊藤達也の内野安打で9ー7。打線がつながった仙台育英が終盤にリードを奪った。

 投げては三番手の湯田統真が7回と8回を無失点に抑え、9回には木村春人と田中優飛をマウンドに上げてベンチメンバー18人を出場させた仙台育英が、9ー7で北海を下した。仙台育英は大阪桐蔭と両校優勝だった2012年以来、11年ぶり2度目の国体制覇となった。
 
 第2試合の土浦日大(茨城)と履正社(大阪)も激闘だった。履正社が2回に4点を奪って先制するも、土浦日大は3回に2番・香取蒼太、3番・松田陽斗の連続適時打と4番・太刀川幸輝の犠飛で3ー4と追い上げる。4回には9番・畑飛雄馬が適時打を放って4ー4の同点に追いつき、6回には8番・江成元の犠飛で5ー4と逆転した。

 しかし土浦日大は履正社の反撃に遭う。6回、代打の北野壮汰に犠飛を打たれ5ー5の同点に追いつかれると、7回には5番・太鼓地優希、6番・西田大志に連続適時打を許して5ー7とリードを許した。

 緊張感のある一戦は9回に動いた。1死満塁の好機を作った土浦日大は4番・太刀川の犠飛で1点を返して6ー7。2死と後がない土浦日大は走者を一、三塁に置いた場面で5番・塚原歩生真が一塁へゴロを打つと、ベースカバーに入った投手・福田幸之介の落球と本塁への悪送球もあって8ー7と逆転に成功。9回裏の履正社の攻撃を0で抑えた土浦日大が、1974年以来となる2度目の優勝に輝いた。

 準決勝の2試合を見届けた高校野球ファンはSNSで、「仙台育英おめでとう」「甲子園決勝で悔しい思いをしたけど、最後に笑って終われて良かった」「仙台育英の底力を見た」「北海も強かった」「北海、惜しかったな」「土浦日大、履正社に勝つとは」「土浦日大から諦めない気持ちを学んだ」「履正社あと1アウトだったのに」「履正社は最後までよく頑張った」など、4校を称える言葉を投げかけていた。

構成●THE DIGEST編集部

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