かごしま国体・高校野球硬式の準決勝2試合が10月11日に行なわれた。雨天順延による日程変更の都合で決勝は行なわれず、準決勝の勝者2校が優勝となる。第1試合では夏の甲子園準Vの仙台育英(宮城)が北海(北海道)に逆転勝利。第2試合も土浦日大(茨城)が履正社(大阪)を逆転で下し、それぞれ2度目となる国体優勝を成し遂げた。
【夏の甲子園PHOTO】出場全49校が出揃った大会7日目。熱戦が続いた甲子園の厳選ショットをお届け!
甲子園準Vの仙台育英が序盤から苦しんだ。先発の高橋煌稀が北海打線につかまって2回と3回に1点ずつ許すと、4回にも1点を献上して降板。2番手の仁田陽翔も1点を与え、4回表時点で0ー4と北海にリードされる展開となった。
しかし4回裏、2巡目を迎えた仙台育英打線が猛威を振るう。1番・橋本航河、2番・山田脩也、3番・湯浅桜翼、4番・齋藤陽、5番・鈴木拓斗が5連続安打を見せると、7番・齋藤敏哉、8番・仁田陽翔も連続適時打で続き、一挙に5点を奪って5ー4と逆転に成功した。
仙台育英は6回表に北海の2番・小保内貴堂と4番・関辰之助に適時打を許して5ー7とリードを奪われたものの、その裏に1点を加えて6ー7と追い上げる。そして8回裏に甲子園準Vの意地を見せた。
1番・橋本の二塁打、2番・山田の適時三塁打、3番・湯浅の適時打で8ー7とふたたび逆転すると、代打で出場していた5番・伊藤達也の内野安打で9ー7。打線がつながった仙台育英が終盤にリードを奪った。
投げては三番手の湯田統真が7回と8回を無失点に抑え、9回には木村春人と田中優飛をマウンドに上げてベンチメンバー18人を出場させた仙台育英が、9ー7で北海を下した。仙台育英は大阪桐蔭と両校優勝だった2012年以来、11年ぶり2度目の国体制覇となった。
第2試合の土浦日大(茨城)と履正社(大阪)も激闘だった。履正社が2回に4点を奪って先制するも、土浦日大は3回に2番・香取蒼太、3番・松田陽斗の連続適時打と4番・太刀川幸輝の犠飛で3ー4と追い上げる。4回には9番・畑飛雄馬が適時打を放って4ー4の同点に追いつき、6回には8番・江成元の犠飛で5ー4と逆転した。
しかし土浦日大は履正社の反撃に遭う。6回、代打の北野壮汰に犠飛を打たれ5ー5の同点に追いつかれると、7回には5番・太鼓地優希、6番・西田大志に連続適時打を許して5ー7とリードを許した。
緊張感のある一戦は9回に動いた。1死満塁の好機を作った土浦日大は4番・太刀川の犠飛で1点を返して6ー7。2死と後がない土浦日大は走者を一、三塁に置いた場面で5番・塚原歩生真が一塁へゴロを打つと、ベースカバーに入った投手・福田幸之介の落球と本塁への悪送球もあって8ー7と逆転に成功。9回裏の履正社の攻撃を0で抑えた土浦日大が、1974年以来となる2度目の優勝に輝いた。
準決勝の2試合を見届けた高校野球ファンはSNSで、「仙台育英おめでとう」「甲子園決勝で悔しい思いをしたけど、最後に笑って終われて良かった」「仙台育英の底力を見た」「北海も強かった」「北海、惜しかったな」「土浦日大、履正社に勝つとは」「土浦日大から諦めない気持ちを学んだ」「履正社あと1アウトだったのに」「履正社は最後までよく頑張った」など、4校を称える言葉を投げかけていた。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】花巻東・佐々木麟太郎は無安打、履正社がコールド勝ちで準決勝へ!“日大キラー”おかやま山陽は土浦日大に敗れる!かごしま国体1回戦【高校野球】
【関連記事】仙台育英が慶應に7回コールド勝ち!11-0で甲子園決勝の雪辱果たす!かごしま国体1回戦【高校野球】
【関連記事】高校屈指の捕手に台頭した浜松開誠館・新妻。履正社・森田はドラフト3位指名もある?【甲子園でプロの評価を上げた5人】<SLUGGER>
【夏の甲子園PHOTO】出場全49校が出揃った大会7日目。熱戦が続いた甲子園の厳選ショットをお届け!
甲子園準Vの仙台育英が序盤から苦しんだ。先発の高橋煌稀が北海打線につかまって2回と3回に1点ずつ許すと、4回にも1点を献上して降板。2番手の仁田陽翔も1点を与え、4回表時点で0ー4と北海にリードされる展開となった。
しかし4回裏、2巡目を迎えた仙台育英打線が猛威を振るう。1番・橋本航河、2番・山田脩也、3番・湯浅桜翼、4番・齋藤陽、5番・鈴木拓斗が5連続安打を見せると、7番・齋藤敏哉、8番・仁田陽翔も連続適時打で続き、一挙に5点を奪って5ー4と逆転に成功した。
仙台育英は6回表に北海の2番・小保内貴堂と4番・関辰之助に適時打を許して5ー7とリードを奪われたものの、その裏に1点を加えて6ー7と追い上げる。そして8回裏に甲子園準Vの意地を見せた。
1番・橋本の二塁打、2番・山田の適時三塁打、3番・湯浅の適時打で8ー7とふたたび逆転すると、代打で出場していた5番・伊藤達也の内野安打で9ー7。打線がつながった仙台育英が終盤にリードを奪った。
投げては三番手の湯田統真が7回と8回を無失点に抑え、9回には木村春人と田中優飛をマウンドに上げてベンチメンバー18人を出場させた仙台育英が、9ー7で北海を下した。仙台育英は大阪桐蔭と両校優勝だった2012年以来、11年ぶり2度目の国体制覇となった。
第2試合の土浦日大(茨城)と履正社(大阪)も激闘だった。履正社が2回に4点を奪って先制するも、土浦日大は3回に2番・香取蒼太、3番・松田陽斗の連続適時打と4番・太刀川幸輝の犠飛で3ー4と追い上げる。4回には9番・畑飛雄馬が適時打を放って4ー4の同点に追いつき、6回には8番・江成元の犠飛で5ー4と逆転した。
しかし土浦日大は履正社の反撃に遭う。6回、代打の北野壮汰に犠飛を打たれ5ー5の同点に追いつかれると、7回には5番・太鼓地優希、6番・西田大志に連続適時打を許して5ー7とリードを許した。
緊張感のある一戦は9回に動いた。1死満塁の好機を作った土浦日大は4番・太刀川の犠飛で1点を返して6ー7。2死と後がない土浦日大は走者を一、三塁に置いた場面で5番・塚原歩生真が一塁へゴロを打つと、ベースカバーに入った投手・福田幸之介の落球と本塁への悪送球もあって8ー7と逆転に成功。9回裏の履正社の攻撃を0で抑えた土浦日大が、1974年以来となる2度目の優勝に輝いた。
準決勝の2試合を見届けた高校野球ファンはSNSで、「仙台育英おめでとう」「甲子園決勝で悔しい思いをしたけど、最後に笑って終われて良かった」「仙台育英の底力を見た」「北海も強かった」「北海、惜しかったな」「土浦日大、履正社に勝つとは」「土浦日大から諦めない気持ちを学んだ」「履正社あと1アウトだったのに」「履正社は最後までよく頑張った」など、4校を称える言葉を投げかけていた。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】花巻東・佐々木麟太郎は無安打、履正社がコールド勝ちで準決勝へ!“日大キラー”おかやま山陽は土浦日大に敗れる!かごしま国体1回戦【高校野球】
【関連記事】仙台育英が慶應に7回コールド勝ち!11-0で甲子園決勝の雪辱果たす!かごしま国体1回戦【高校野球】
【関連記事】高校屈指の捕手に台頭した浜松開誠館・新妻。履正社・森田はドラフト3位指名もある?【甲子園でプロの評価を上げた5人】<SLUGGER>
関連記事
- 花巻東・佐々木麟太郎は無安打、履正社がコールド勝ちで準決勝へ!“日大キラー”おかやま山陽は土浦日大に敗れる!かごしま国体1回戦【高校野球】
- 仙台育英が慶應に7回コールド勝ち!11-0で甲子園決勝の雪辱果たす!かごしま国体1回戦【高校野球】
- 【氏原英明が選ぶ甲子園ベストナイン】能力だけでなくチームでの存在感なども加味した結果、優勝した慶応から最多の3人を選出<SLUGGER>
- 【西尾典文が選ぶ甲子園ベストナイン】仙台育英と慶応からは計1名のみ。「プロでの活躍可能性」を基準に選出<SLUGGER>
- 「これが品格だよ!」仙台育英・須江航監督が敗戦後に示した“一流の振る舞い”に賛辞止まず!「なかなか出来る事じゃない」【甲子園】