仙台育英の須江航監督が、プロの世界に飛び込む山田脩也にエールを送った。10月26日、阪神からドラフト3位指名を受けた山田は、「この2年間、14試合くらい甲子園でやらせていただいて、自分も(指名を受けて)運命かなと思います。またあの舞台で野球ができるのはよかった。日々の努力を大切にして頑張っていきたい」と語り、須江監督も山田とのエピソードを交えながら、プロでの期待を口にした。
【夏の甲子園PHOTO】快晴のもと、遂に開幕!仙台育英が登場した第1日を特集!
須江監督は、「甲子園が似合う男ですね。本人も言ってましたけど、運命というか、引き寄せられたなと思いました。大変ありがたいです。(甲子園は)ホームグラウンドだと思っているくらいで、今年の高校3年生でウチの生徒たちがたぶん一番試合をしたんじゃないでしょうか。14試合も甲子園に立った高校生はいないと思います。まさに甲子園の申し子だなと。楽しみです」と心情を明かした。
以前、山田は須江監督に出会って人生が変わったと言っていた。そんな山田との3年はどういうものだったのかと問われると、「3年間じゃなく、初めて見たのは小学6年生の時です。その前から、リトルリーグにうまい子がいる噂がありました。(山田の)兄も仙台育英なので(弟の脩也を)中学生の時から見ていましたし、中学校の試合を観に行ったこともあります。その時から、“漠然とプロになれたらいいな”ではなく、“この子がもし仙台育英に来てくれたらちゃんと育ててプロにしなくちゃいけない”と思ったことを覚えています」とエピソードを交えて語った。
さらに、「1年生の夏から試合に出て悔しい思いをして、2年生の夏は甲子園優勝に大きく貢献してもらって、3年生ではキャプテンとして荷が重かったと思います。本人に言ったかどうか覚えていないんですけど、(甲子園で)優勝した次の年にもう1回日本一になることと、プロ野球選手になること。そう思うなら成長を促さないといけないので、この子がキャプテンになって成長してくれたら両方が叶えられる、そんな想いで(キャプテンを)託しました。甲子園で最後は負けましたけど、それをほぼ達成したと思います。辛いこともあったと思いますが、こちらがやってもらいたいことをすべてやってくれて、素晴らしかった」と山田に対する思いを口にした。
山田が次に飛び込むのは夢に見ていたプロ野球だ。「とても厳しい世界です。(プロの世界に)入る人もいれば、戦力外通告で出る人もいる。阪神でいえば、北條史也選手が戦力外通告を受けました。(光星学院で)3季連続甲子園で準優勝(2011年夏、12年春、12年夏)したスーパースターでしたが、そういう選手でも長く続けるのはとても難しい」とプロの世界の厳しさを強調した。
それでも、山田には大きな期待をかけている。「(阪神のドラフト4位では東海大熊本星翔高の遊撃手)百崎(蒼生)君が選ばれました。直接のライバルが同時に指名されて、いろいろ試される場合があると思います。それに阪神は特殊だと思います。熱烈なファンがいますから。いい時には温かい大声援が、悪い時には東北の子にはちょっと厳しいような叱咤激励がある球団なので、強い気持ちを持ってやってもらいたい」と激励した。
「とにかく順風満帆にはいきませんから。うまくいかなくとも諦めないで、毎回が敗者復活戦だと思ってやってほしい。とにかく10年、15年と長くやってもらいたい。1000試合、2000試合出れるような選手になってもらえたら嬉しいですね」。選手として1年でも長くプロ野球選手であり続けてほしい。最後に須江監督は教え子の末永い活躍を願った。
構成●THE DIGEST編集部
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以前、山田は須江監督に出会って人生が変わったと言っていた。そんな山田との3年はどういうものだったのかと問われると、「3年間じゃなく、初めて見たのは小学6年生の時です。その前から、リトルリーグにうまい子がいる噂がありました。(山田の)兄も仙台育英なので(弟の脩也を)中学生の時から見ていましたし、中学校の試合を観に行ったこともあります。その時から、“漠然とプロになれたらいいな”ではなく、“この子がもし仙台育英に来てくれたらちゃんと育ててプロにしなくちゃいけない”と思ったことを覚えています」とエピソードを交えて語った。
さらに、「1年生の夏から試合に出て悔しい思いをして、2年生の夏は甲子園優勝に大きく貢献してもらって、3年生ではキャプテンとして荷が重かったと思います。本人に言ったかどうか覚えていないんですけど、(甲子園で)優勝した次の年にもう1回日本一になることと、プロ野球選手になること。そう思うなら成長を促さないといけないので、この子がキャプテンになって成長してくれたら両方が叶えられる、そんな想いで(キャプテンを)託しました。甲子園で最後は負けましたけど、それをほぼ達成したと思います。辛いこともあったと思いますが、こちらがやってもらいたいことをすべてやってくれて、素晴らしかった」と山田に対する思いを口にした。
山田が次に飛び込むのは夢に見ていたプロ野球だ。「とても厳しい世界です。(プロの世界に)入る人もいれば、戦力外通告で出る人もいる。阪神でいえば、北條史也選手が戦力外通告を受けました。(光星学院で)3季連続甲子園で準優勝(2011年夏、12年春、12年夏)したスーパースターでしたが、そういう選手でも長く続けるのはとても難しい」とプロの世界の厳しさを強調した。
それでも、山田には大きな期待をかけている。「(阪神のドラフト4位では東海大熊本星翔高の遊撃手)百崎(蒼生)君が選ばれました。直接のライバルが同時に指名されて、いろいろ試される場合があると思います。それに阪神は特殊だと思います。熱烈なファンがいますから。いい時には温かい大声援が、悪い時には東北の子にはちょっと厳しいような叱咤激励がある球団なので、強い気持ちを持ってやってもらいたい」と激励した。
「とにかく順風満帆にはいきませんから。うまくいかなくとも諦めないで、毎回が敗者復活戦だと思ってやってほしい。とにかく10年、15年と長くやってもらいたい。1000試合、2000試合出れるような選手になってもらえたら嬉しいですね」。選手として1年でも長くプロ野球選手であり続けてほしい。最後に須江監督は教え子の末永い活躍を願った。
構成●THE DIGEST編集部
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