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WSに導いたダイヤモンドバックス指揮官の日本球界でのキャリアに海外メディア注目!「辛い努力の習慣は報われることを学んだ」

THE DIGEST編集部

2023.11.03

ダイヤモンドバックス指揮官のトーリ・ロブロ。ヤクルトでの経験が今に生きているという。(C) Getty Images

 2023年シーズンのメジャーリーグ・ワールドシリーズ(WS)は、テキサス・レンジャーズが4勝1敗でアリゾナ・ダイヤモンドバックスを下し、球団史上初のワールドチャンピオンに輝いた。

 ワイルドカードから勝ち上がり、「下剋上」を狙ったダイヤモンドバックスだったが、惜しくもレンジャーズに敗れ、2001年シーズン以来となる世界一の座には届かなかった。だが、1998年の球団創設以降、2度目のWS出場となった今季の躍進は話題となり、チームを率いて6シーズン目のトーリ・ロブロ監督の手腕もクローズアップされることとなった。

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 激闘が幕を閉じた現在も、ロブロ監督のキャリアなどについてのトピックが伝えられている。フランスの情報メディア『Essonne Info』では、かつて日本の東京ヤクルトスワローズでのプレー経験も持つ指揮官の特集記事を配信した。

 その中では「アリゾナ・ダイヤモンドバックスを今年のメジャーリーグ・ベースボール・チャンピオンシップシリーズに導いたトーリ・ロブロは、日本で短期間しかプレーしなかったが、怪我に悩まされたキャリア最終年が、野球のさまざまな可能性に気づかせてくれたと信じている」として、ヤクルト在籍時の経験が現在までの野球人生に大きな影響を及ぼしたと綴っている。

 ロブロ監督は現役時代、さまざまなメジャー球団を渡り歩いた後、キャリア最終年となる2000年にヤクルトに入団。出場試合数は多くは無かったものの、その後、指導者として歩む上で、日本球界での取り組みなどを活かしていると語ったコメントが、今回のトピックでも紹介されている。

「私が学んだ教訓は、辛い努力の習慣は報われるということだ。日本の選手たちはグラウンドで練習している。彼らはたくさんトレーニングをしており、そのような完璧なトレーニングが完璧な試合につながる。そのメンタリティをここ(メジャー)に持ち込んだ」

 またトピックの中では、今季開幕前の春季トレーニング中や、10月30日、本拠地であるアリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで行われたワールドシリーズ第3戦前に、ヤクルト時代の同僚だった古田敦也氏がロブロ監督のもとを訪れたことなども記されている。さらに、現在、日本シリーズを戦っているオリックス・バファローズの平野佳寿が2シーズン、ダイヤモンドバックスに所属しており、同指揮官の指導に強く感銘を受けていたことなども伝えている。

 ロブロ監督は日本での指導方法なども取り入れ、チームを大舞台に導いた。3月に行なわれたワールド・ベースボール・クラシックでの優勝とともに、日本球界の功績が認められる、もう一つの出来事と言えるかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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